成田駅から歩いて5分。参道沿いの路地裏を入っていくと、突然レトロな雰囲気のある空間が出現します。オープン間もなく、知る人ぞ知る新名所をレポートします。
成田駅のすぐ前には成田山新勝寺へと続く参道があり、その参道沿いには様々なお店が軒を連ねています。
観光名所である新勝寺とその参道は国内外問わずたくさんの観光客が訪れ、特に休日はとても賑わいを見せます。
その一方で、賑わう参道から少し逸れると空き家が立ち並び、その周辺は手入れされない草木が生い茂るエリアも成田には存在します。
そんな空き家が立ち並ぶエリアがいつのまにか改造・整備され、レトロなおしゃれ空間に変わっているというので訪れてみました。
「古い」が懐かしい、新しい「浪漫ヴィレッジ成田」
そのおしゃれ空間の名前は「浪漫ヴィレッジ成田」。
成田市でシェアハウスやカフェなどを運営している会社が一帯を買い上げ、人が集まるようにと構想して改造した、まさにロマンのあるエリアとなっていました。
ヴィレッジという名前の通りシェアハウスやレストランなどの建物があり、複合施設として成り立っています。
場所は成田駅から徒歩5分程度。
立地には恵まれていますが、参道沿いからはまったくその姿は見えないため、あらかじめ場所を知っているか、参道に立っている看板を見つけないとたどり着くことが難しい場所にあります。
2022年に大部分の工事が完了し、まずはシェアハウスと部屋の賃貸から始めたようです。
2022年6月現在、その他にレンタルスペースやレストラン、お菓子屋さんがあります(詳しくは後述)。
味のある装飾がたくさん
まずはヴィレッジの中で見つけることのできる、ノスタルジックな装飾の数々をご紹介します。
このほかにもたくさん味のある看板や施設があるので、それらを探しながら歩き回るだけでも楽しめます。
おしゃれなお店が並ぶ
浪漫ヴィレッジ成田にはいくつかのお店もオープンしています。
どのお店も浪漫ヴィレッジの世界観に溶け込んでいて、入りやすい雰囲気です。
古民家ダイニング和香
路地裏の浪漫ヴィレッジの中のさらに路地裏に店を構えるレストランです。
テーブル席や座敷もあり、レトロな雰囲気の中でヘルシーな料理を楽しめます。
お弁当のテイクアウトもやっているようです。
アトリエギャラリーEGOISTA
画家の成田朱希さんが主宰する、アトリエを兼ねたギャラリーです。
不定期でいろんな画家や作家のオリジナル作品の展示会も開催されています。
本藍染工房 㐂久屋
近々オープン予定の藍染が体験できる工房です。
画像は材料を合わせて仕込んで発酵させている様子です。
本格的な藍染が体験できるようで、国内はもちろん海外の方も楽しめそうです。
成田焼菓子工房 Bomboniera Piu+
また一本先の路地には、人気のイタリアン「trattoria L'akio(トラットリア・ラッキオ)」の姉妹店としてオープンした焼き菓子屋さんがあります。
こちらもイートイン可能で、カフェとしての利用も可能です。
休日にはレンタルスペース浪漫館でイベントが開催
浪漫ヴィレッジの中でも敷地面積が一番広い場所は、目の前にウッドデッキと池のある「レンタルスペース浪漫館」。
レンタルスペースとして利用することができ、土日を中心に様々なイベントが開催されています。
今回訪れたときには「ねこネコ市」という保護猫の譲渡会が開催されていました。
かわいい猫ちゃんたちがケージの中で眠っている姿を見ることができました。
猫関連グッズや地元の野菜を売っている場所もありました。
また、浪漫ヴィレッジの運営する会社主催の「成田浪漫市」というイベントも定期的に開催されています。
スイーツ屋さんや雑貨屋さん、パン屋さんなど多種多様な業種のお店が出店し、見つけにくい場所にあるにも関わらず毎回賑わいを見せています。
レンタルスペース浪漫館は使い方いろいろ
レンタルスペースなので、上のようなイベントのない日は自分たちで借りることも可能です。
室内には台所設備が整っており、冷蔵庫や机椅子、レンジなどもあります。
料理会や女子会で利用することもできそうです。
さらに、屋外にも台所スペースがありました。
本格派BBQセットの貸し出しもしているようで、食材だけ持ち込めば開放感のある屋外でBBQが楽しめます。
今後もますます盛り上がりをみせる浪漫ヴィレッジ成田
参道も趣深い場所ですが、浪漫ヴィレッジは参道とはまた違った雰囲気を持つ、どこかノスタルジックで懐かしい、成田の新スポット。
様々な用途で訪れることのできるエリアとなっていましたが、実はこれでもまだ開発中の段階のようです。
今後も新しいお店が入ったり、新しいエリアがオープンすることを考えると、今後ますます盛り上がっていくエリアになりそうです。
デートや子連れでも訪れやすく、歩き回るだけでも楽しい場所なので、参道に立っている浪漫ヴィレッジの看板を見つけたら、その矢印の先まで訪れてみてはいかがでしょうか。
「浪漫ヴィレッジ成田」