成田といえば、成田山新勝寺を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、見どころは新勝寺だけではありません。成田には、訪れる方々をおもてなししようと活動している人達も沢山いるので、ぜひ彼らのことも知っていただきたいのです。
ここでは、そんな彼らを「ナリタノヒトビト」としてご紹介します!
今回のゲストは、ROUTEMAP COFFEE ROASTERS 代表 松村恵佑さん。成田でコーヒーショップを営みながら、コーヒー豆の焙煎・卸売、生豆の輸入、そして「成田コーヒーフェスティバル」の主催など、多方面で活動されています。
生まれ育った成田で、コーヒーを軸にどんな挑戦を続けているのか。街への思いとこれからについて伺いました。
ー現在成田で手掛けられている取り組みについて教えてください。ー

成田で「ROUTEMAP COFFEE ROASTERS」というコーヒー店を運営しています。店舗営業と並行して、自家焙煎したコーヒー豆の卸売りや販売を行い、地域の事業者さんへ豆を提供する仕事もしています。さらに、現在は生豆の輸入事業も立ち上げています。生産地とのつながりを大切にしながら、流通の背景まで理解したうえで届けることを意識しています。

また、「成田コーヒーフェスティバル」の主催や、抽出の大会といったイベントの企画運営も行っています。 コーヒーを「飲むもの」としてだけでなく、「人と人をつなぐきっかけ」として広げていく活動も、日々の取り組みの一つです。
ーこれまでのご自身のご経歴を教えてください。ー
生まれも育ちも成田です。今お店がある場所の目の前の成田小学校が通学路だったほど、ずっとこの街で過ごしてきました。
大学卒業後は企業に就職し2年間勤務。その後退職し、カナダ・バンクーバーへワーキングホリデーで1年間留学しました。そこでコーヒー屋として修行、焙煎や抽出技術、さらには生産地や流通の背景について学びました。その後オーストラリアへ移り、さらに1年間。海外での2年間は、コーヒーと英語の両方を学ぶ時間でした。
帰国後、「ROUTEMAP COFFEE ROASTERS」を立ち上げました。
ー成田空港周辺エリアで好きなスポットはありますか?ー
特定のここだけという場所があるわけではありませんが、空港の近くでは「さくらの山」はやはり印象的な場所です。飛行機を眺めながら、世界へと思いを巡らせられる場所でもあります。
よく足を運ぶのは印旛沼周辺。子どもの頃から通っている「谷養魚場」など、釣り堀に行くこともあります。観光地として有名というよりは、知る人ぞ知る、静かで落ち着ける場所。そうしたスポットに魅力を感じています。
ーこれからの成田の未来に向けて、ご自身はどう行動していきたいですか?ー

成田は、古き良き面影を残しながら、近年は海外からの観光客も増え、独特の融和が生まれている街だと感じています。僕自身はあくまでコーヒー屋なので、「地域を盛り上げる」というよりは、「コーヒー業界を盛り上げたい」という思いが軸にあります。
ただ、コーヒーは日常に根付く存在でもあります。直接生産地へ足を運び、その背景を伝えること。イベントを通じて地域の人にコーヒーの魅力を知ってもらうこと。日本ではまだ「早い・安い」が優先されがちですが、丁寧に向き合う文化を成田から少しずつ広げていきたいですね。
個人で手に職を持ち、思いを持って挑戦している小規模事業者が活躍できる土台をつくる。若い世代が入ってきたくなる環境を整える。そうした積み重ねが、成田のいい色合いを未来へつないでいくのではないかと思っています。
ー最後に、読者のみなさんへメッセージをお願いします。ー
成田と聞くと、「成田山」や「成田空港」を思い浮かべる方が多いかもしれません。けれど、成田山は1000年以上の歴史を持ち、この街には深く掘り下げられるルーツがあります。地元にいる僕自身ですら、まだ知らない魅力があると感じるほどです。
歴史を辿ると、日本という国をより好きになるきっかけにもなる。一方で、新しい挑戦も静かに生まれている。古いものも新しいものも混ざり合っているのが、成田という街の面白さです。
ぜひ、目的地だけでなく、少し足を伸ばして街を歩き、掘り下げてみてください。きっと思いがけない発見があるはずです。