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ナリタノヒトビト -「羅須地人鉄道協会」代表幹事 角田幸弘さん-

成田といえば、成田山新勝寺を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、見どころは新勝寺だけではありません。成田には、訪れる方々をおもてなししようと活動している人達も沢山いるので、ぜひ彼らのことも知っていただきたいのです。
ここでは、そんな彼らを「ナリタノヒトビト」としてご紹介します!

 

今回のゲストは「羅須地人鉄道協会」代表幹事、角田幸弘さん。成田ゆめ牧場で本物の蒸気機関車を走らせる活動をされています。なぜゆめ牧場に機関車が走っているのか、その魅力と今後の目標について、詳しくお話を伺いました。

ーまず、どういった活動をされているのかお聞かせください。ー

蒸気機関車が走る軽便鉄道の姿を残していきたいということで活動しています。
軽便鉄道は消え去って50年以上経つのかな。普通、鉄道を残すと言ったら「保存鉄道」になるのですが、僕たちがやっているのは「創作鉄道」、作り上げる方ですね。もともとこの牧場に鉄道があったわけではないですから。
蒸気機関車が走っていたころの古き良きの時代の雰囲気をこれからの人たちにも見てほしいという活動をはじめて、今年で50年になります。

 

ー主な活動内容は蒸気機関車を走らせることでしょうか?ー

蒸気機関車を走らせるのが基本なのですが、みなさん仕事もありますし、毎日走らせるわけにはいかないので、春と秋の決まった時期にだけ走らせて、その他の時期は蒸気機関車の維持管理をしています。
それにも増して大事なのが線路ですね。景色を作っていく。例えば駅のホームであったり、築堤であったり、お花畑であったり。そういった景色も含めて軽便鉄道ですから、それを作っていくというのもやってます。

 

ーゆめ牧場で蒸気機関車が走り始めてから何年になりますか?ー

ここに蒸気機関車が来てからもう30年になります。
機関車を台湾から持ってきて、日本に里帰りさせたんですよ。その1台の蒸気機関車をはじまりとして、いろいろなグループがくっついてきて、軽便鉄道の保存活動に参加してきて、そのうち全国に散らばる車両を集めたり、海外に残っていた機関車も里帰りさせたりするようになりました。

 

ーそこまで情熱を持ち続けられるのはなぜですか?ー

ひとつは鉄道に対する愛ですね。車とは違う、鉄道は同じ線路の上にみんないるんですよ。その不自由さがまたちょっといい。
あとは軽便鉄道が何が美しいかというと、自然を壊さないことですね。自然と戦わないことがすごい魅力なんです。川があれば迂回して川幅の狭いところに橋を架けたり、トンネルをぶち抜かないで回り道をして登っていくとか、そういう鉄道の魅力に取り憑かれたんですね。共感して取り憑かれて、取り憑かれがすごかった人たちが集まって50年前に始めたわけです。僕はそのとき高校生だったんだけど、その高校に先輩が来て、こういう活動を今度はじめるんだけど、と誘われました。

 

ーゆめ牧場に作られたのはなぜですか?ー

子どもができて、ゆめ牧場っていうのがそばにあるから行ってみようとなって来てみたら、キャンプ場だった3ヘクタールの土地が全部移転して空いていたんですね。
もうその日のうちに社長室に行って「線路を引かせて」と言ったら「やってみたら?」って言うんですよ(笑) 多分こんな大掛かりな線路だとは思ってなかったとは思います(笑) やってみたら、ということではじまったのがきっかけなんです。
成田ではじまったというのは、後で思えば、成田には昔は軽便鉄道があったわけだし、空港もあって外国の方もいらっしゃるし、非常に良かったなと思っています。

 

ー軽便鉄道の魅力はなんですか?ー

これは大正時代の客車ですけど、良き時代の軽便鉄道の雰囲気を再現しています。木造のホームがあったり。お客さんには特別運転で体験してもらっています。

蒸気機関車が引くと、煙は窓からふっと流れ込んでくる。煙は蒸気ですから、臭くないんですよ。明かり採りの窓から優しく光が差し込むとか、デッキで風に吹かれるとかね。
今、電車ではできないじゃないですか?「デッキには出ないでください」「窓は開けないでください」ばかりで。
軽便鉄道には、人間のこの感性を豊かにするようなもの、情緒的なものがにはたくさんあるんですよ。それが軽便鉄道の魅力ということで、今僕は理解しています。

 

 

ーこれからの目標はなんでしょうか。ー

今ここまで設備を拡充して、もうミュージアムが作れる一歩手前なんですよ。だから次はミュージアムを作りたい。
人間って、理解しているものしか見ないんですよ。前に野良猫がいっぱいいるときがあって、猫には負けるなと(笑) 機関車を並べておいても見てくれないのに、ネコちゃんにはカメラを向ける。
ミュージアムっていうのは言葉とか映像があれば見てくれて、理解をしてもらえる。そういうことがこれからの目標ですね。

 

ー最後に読者の皆様にメッセージをお願いします。ー

今自分のことで夢中なんでなかなか(笑)
成田は新勝寺さんはあるし、鉄道もあるし、里山もあるし、ぜひサイクリングとかバスで田舎行って歩いてみるのも楽しいですよね。まあ、日本はコンビニがいっぱいあるからお腹空くことはないでしょう(笑)

 

  2023/10/30