ナリタニストがおすすめする成田情報!

JA

ナリタノヒトビト - 株式会社ひととして 代表取締役 佐藤達也さん

成田といえば、成田山新勝寺を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、見どころは新勝寺だけではありません。成田には、訪れる方々をおもてなししようと活動している人達も沢山いるので、ぜひ彼らのことも知っていただきたいのです。
ここでは、そんな彼らを「ナリタノヒトビト」としてご紹介します!

 

今回のゲストは株式会社ひととして 代表取締役 佐藤達也さん。「羊と鹿とときどき猪」というユニークな名前の飲食店を営む佐藤さん。イタリアンの料理人として長年活躍したのち、地域の食文化や第一次産業の未来に向き合うようになったそうです。これまでの歩みや成田への想いを、詳しく伺いました。

ー「羊と鹿とときどき猪」のお店について教えてください。ー

名前の通り、羊と鹿、猪をジンギスガンスタイルで楽しめるお店です。
成田発祥とも言われるジンギスカン文化を復活させたいという思い、増えすぎて駆除破棄されてしまう鹿や猪を、美味しい食肉として提供することで地球に貢献したいという思いで営業しています。

ーこれまでのご経歴をお聞かせください。ー

成田出身で、成田高校を出ました。東京のイタリア料理店で8年間勤めたあと、地元成田に帰ってきて15年間「ポルチェリーノ」というイタリア料理店を営業して、そして今はこの「羊と鹿とときどき猪」を3年ちょっと営業しています。

ーイタリア料理店を現在のお店に変えた理由はなんですか?ー

成田で羊を飼っていた文化があると知ったことがきっかけでした。大人になって、こちらに戻ってきてから知りまして「なんで今は羊がいないんだろう?」と疑問に思ったんです。
もし成田で羊を飼って、そのお肉を自分のお店で出せたら、ストーリーとしてもすごく面白いんじゃないかと思ったのが一番最初です。
やっぱり、日本全体のことを考えたときに、一次産業が元気じゃないと、この先の未来は厳しいんじゃないかという危機感がありました。
飲食って、突き詰めれば「食材ありき」の商売なんです。いまは注文すればすぐに食材が手に入る時代ですけど、10年20年先を考えたときに、それが本当に持続可能なのかは疑問で。
だからこそ、牧場などをやらなければならないんじゃないかなと考えたのが、切り替えた一番のきっかけですね。

ー成田空港周辺で好きなスポットはありますか?ー

坂田ヶ池公園が好きですね。子どもを遊ばせやすいですし。のんびりしていていいですよね。
子どもの頃からよく行っていたし、こちらに帰ってきて子ども連れて遊びに行ったときとかも、あんまり昔と変わらないなというかんじがあって。キャンプ場など綺麗になってたりしますけど、ずっと変わらない場所なのかな。すごくいい場所だなと思って遊んでいました。

ー牧場を作るという計画もお伺いしていますが、これからの成田の未来に向けてどのように行動していきたいかというのを、お聞かせいただけますか?ー

成田には「うなぎ」という名物はあるけれど、いわゆる「名産品」として広く認識されているものは少ない印象があります。お隣の富里ではスイカ、八街は落花生、佐倉は日本酒や味噌などがあったりすると思うのですが、じゃあ成田の名産品というとちょっと正直困ってしまうのかなと。
だったら「成田といえば羊だよね」って、言ってもらえるようなところまで行きたいなと思います。
僕1人でやるというよりは、協力したいと言ってくれる人たちとも一緒にみんなでやっていける環境が作れたらいいのかなというかんじですね。

ー読者のみなさんにメッセージをお願いします。ー

成田といえば参道ですが、参道以外にも本当に良い場所がたくさんあります。印旛沼の周辺や、飛行機が間近で見える空港周辺のスポットなんかもおすすめです。
参道だけというよりは、もうちょっと時間をとって、周辺を広域で散策してみるのもひとつ、いいのかなと思います。もちろん、ジンギスカンも食べてみてくださいね。

 

クラウドファウンディングを実施中です。期間は2025年6月30日(月)まで。
イタリアンからジンギスカンに!お店を変えてまで、成田に羊の牧場を復活させる!プロジェクト

 

羊と鹿とときどき猪

 

  2025/06/26