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ナリタノヒトビト -「関東の山車祭り展実行委員会」髙田 知宏さん

成田といえば、成田山新勝寺を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、見どころは新勝寺だけではありません。成田には、訪れる方々をおもてなししようと活動している人達も沢山いるので、ぜひ彼らのことも知っていただきたいのです。
ここでは、そんな彼らを「ナリタノヒトビト」としてご紹介します!

 

今回のゲストは「関東の山車祭り展実行委員会」髙田 知宏さん。成田祇園祭に幼少期から触れることで祭事に興味を持ち、2022年には、大学生でありながら「関東の山車祭り展」を企画開催されました。これまでの活動や今後の目標について、詳しくお話を伺いました。

ーどういった活動をされていますか?ー

「関東の山車祭り展実行委員会」というものを立ち上げたんですね。活動としては「関東の山車祭り展」の開催に向けて準備するというのが全てではあるのですが、前回やったものがすごい好評で。成田以外の、佐原のほうとかでもやってくれないかという声もあったのですが、結局は私も成田が好きなので、また成田できたらいいなということで、また3月に開催する運びとなりました。

※2024年3月開催「関東の山車祭り展」に関する情報はこちら

ーご経歴をお聞かせください。ー

一応生まれは印西市なのですが、1歳になる前には成田に来ていて、それからもう20年近く成田に住んでいます。私の父と母、両方ともお祭りをやっていて、自分が0歳のときから成田のお祭りも連れてきてもらっていて。成田だけじゃなくて遠いところ、茨城の石岡とか、東京のお祭りにも連れて行ってもらっていて。小さい頃からお祭りに触れて、お祭り一家の中で育って、お祭りにたくさん触れてきた人生でして。

中学校に入ってからはお祭りについて調べるようになって。やっぱり成田のお祭りが地元ということもあって好きで、成田のお祭りについて色々と調べて、出版したわけじゃないのですが、自分用で本を作ったんですね。お祭りについての歴史だとか、各町内どういった経歴があるのか、どういった人形が今まであったのか、どういったお囃子の人たちが乗ってきたのか、みたいなことをまとめたものを1回作りました。

高校に入る直前からお囃子をはじめて、今に至るまで続けています。お囃子をはじめてからはいろんな方とより一層関係を持つようになりました。
あと高校生になると自分でいろいろと1人でお祭りに行くようになって。最近ですと遠いところだと青森のほうだとか。群馬の高崎とか、あちこち。お祭りは好きなんですけど、特に成田のを含めて昔のお祭りがすごい好きで。お祭り行っても、お祭りは見るんですけど、一緒に地域の図書館に行って、そのお祭りのことについて色々と調べるようになりまして。その結果というか、その活動がこの展示会に繋がってくるんですね。

ー成田祇園祭のどういうところが魅力ですか?ー

他のお祭りと比べて大きな特徴というのがいくつかあって、まずお囃子というのは1つのお祭りで大体1種類のお囃子というのが主流なんですけど、成田は佐原囃子と江戸囃子っていう2種類あって。両方を聞けるっていうのが成田で、それがひとつの大きな魅力ですね。

ー未来に向けてどのように行動されますか?ー

成田のお祭りって3日間やってだいたい50万人くらいの方が来ているらしいんですね。規模は大きいんですけど、お祭りの実際とか、昔のこととかについて、興味のある方があまりいらっしゃらないなって私は思っていて。

7月の祇園の前に、いつも駅前で「祇園祭展」っていうイベントがあって、そこで歴代のポスターとか、古い写真とか展示されています。自分は好きで毎年行ってたんですけど、来てる方って地域の方よりかは成田に遠くから来ている方だとか、自分ぐらいの世代の方はほとんどいないので、お祭り目線でいうと、もっと地元の方に、特に若い世代の方にお祭りに興味を持ってほしいなと。

自分が入っているお囃子の団体ってありがたいことに若い世代の方が多いんですね。ただそのお祭りを曳き回す若者連のほうとしてはやっぱり人手不足だとか、若い方がなかなかいないっていう。特に例えば花崎町っていう町内、若者連だとしても、花崎町に住んでいる人はもうほとんどいないっていう状況らしくて。もっと若い方にお祭りに興味持ってもらえるような成田になったらいいなと思ってますね。

ー「関東の山車祭り展実行委員会」の活動内容とも重なる部分が多そうですね。ー

そうですね、「関東の山車祭り展」はどんな方でも来ていただきやすいように、入場料は無料にして、少しでもお祭りに触れられるような機会があったらいいなと思って。

もう一つ言っちゃうと、自分は成田の玉造に住んでいて、8月にニュータウン祭りっていうのがあったんですよ。それがもう結局は人手不足というか、担い手がいなくなっちゃったんですよね。地元の祭りというのもあってけっこう好きだったのですが。今はクリスマスマルシェというイベントに変わったんですけど、またいつの日かニュータウン祭りみたいな規模でできたらいいなと。

ー読者のみなさんにメッセージをお願いします。ー

成田山の参道沿いってすごい面白いなって思ってて、門前町って言われてますけど、門前町とか城下町とかすごい好きで。似たようなかんじでいうと埼玉の川越とか行ったりするんですけど、成田は坂があるじゃないですか。参道の坂を下って、遠くに成田山の塔が見えるところ。あの景色なんかは今どきなインスタ映えじゃないですけど、そういった面白いところが参道周辺にはけっこうあると思うので、ぜひ見ていただきたいです。

  2024/02/26