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風情ある佇まいと紫陽花を楽しめる「宗吾霊堂」に行ってみよう

宗吾霊堂(そうごれいどう)は、京成成田駅から2駅というアクセスしやすい立地にある、地域の方々に大切にされているお寺です。
成田山新勝寺よりも歴史は古く、「新勝寺」の名も、宗吾霊堂の別名である「東勝寺」より新しい寺、という意味でつけられたという説もあります。
そんな宗吾霊堂への参拝を、成田観光のルートに加えてみませんか?

境内のお土産屋さんと、御待夜祭(おたいやさい)

最初の門をくぐって境内に入ると、お土産屋さんが並んでいるのが見えます。

撮影日は平日だったのでお土産屋さんも営業しておらず、さらに静けさが広がっていました。
こちらの境内では、毎年9月の第1土曜日・日曜日に御待夜祭(おたいやさい)が開かれます。これは現在も多くの人々に慕われ、この霊堂に祀られている義民・佐倉宗吾の御霊を慰めるためのお祭りです。

お祭りの日にはたくさんの露店が出店するほか、大護摩修行や山車の曳き廻しも行われ、とても賑やかな2日間となります。

風情たっぷりの宗吾霊堂境内を散策しよう

成田山新勝寺とはまた趣が異なり、より落ち着いた雰囲気が境内に広がっているのが特徴的な、宗吾霊堂。
綺羅びやかな装飾などはほとんど見られないのですが、一つひとつの建物や碑などに、地域の人々から大切にされている様子が垣間見えます。
大本堂にたどり着くまでの道のりにも、たくさんの見どころがあるので、ゆっくり散策してみましょう。

こちらは宗吾父子の御墓。
江戸時代初期・4代将軍徳川家綱のころ、農民の窮状を将軍に直訴したのが、木内惣五郎(佐倉宗吾)。その結果、農民を苦しめていた重税が見直されたものの、当時直訴が禁じられていたことから、惣五郎と幼い子供までもが処刑されてしまったそうです。
それから約100年後に佐倉藩が失政を悔い、木内惣五郎の名誉を回復し、ここに義民・佐倉宗吾様として祀られることとなりました。
このような歴史的経緯もあって、今もなお慕われ、祀られ続けているということですね。

こちらは身代り地蔵尊。かわいい手のひらサイズのお地蔵様もたくさん並んでいます。

さらに奥に進むと、大山門が見えてきました。
大山門を抜けると、いよいよ大本堂です。

厳かな雰囲気に飲み込まれそうになるくらい、風情あふれる場所です。
ここはお寺ですので、お参りの仕方は、まず賽銭を入れてから手を合わせ、お祈りをしてお辞儀をするという作法となります。

時間があれば寄ってみたい、宗吾御一代記館(そうご ごいちだい きかん)

宗吾御一代記館は宗吾霊堂ならではのスポットですので、時間が許せばぜひ寄っていただきたいところ。
等身大人形66体・13場面で佐倉宗吾の生涯を再現したストーリーを追うことができます。地元の社会科校外学習の定番スポットにもなっています。
入館料は大人700円・小中学生400円です。

宗吾霊堂といえば、紫陽花(あじさい)

宗吾霊堂が1年で最も華やかに彩られるのは、6月の紫陽花のシーズンです。
毎年6月には紫陽花まつりも開かれ、多くの人々が訪れています。
境内奥にあるあじさい園には、7,000株もの紫陽花が植えられていて、在来の紫陽花だけではなく、珍しいカシワバアジサイも1,000株以上咲き乱れます。

FEEL成田広報画像より引用

FEEL成田広報画像より引用

宗吾霊堂に行ってみよう

アクセスは、京成成田駅から2駅の「宗吾参道」駅より徒歩約15分。舗装されてはいますが長い登り坂の道となっていますので、歩きやすい服装でお向かいください。

  2024/05/29