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ナリタノヒトビト - 「成田エコハウス株式会社」代表取締役 稲村 修治さん・伊藤 萌さん

成田といえば、成田山新勝寺を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、見どころは新勝寺だけではありません。成田には、訪れる方々をおもてなししようと活動している人達も沢山いるので、ぜひ彼らのことも知っていただきたいのです。
ここでは、そんな彼らを「ナリタノヒトビト」としてご紹介します!

 

今回のゲストは「成田エコハウス株式会社」代表取締役 稲村 修治さん・伊藤 萌さん。成田山表参道から1本裏道に入った場所にある「浪漫ヴィレッジ成田」を開発・運営されています。これまでの取り組みや今後の活動について、詳しくお話を伺いました。

ー「浪漫ヴィレッジ成田」とはどういったものなのでしょうか?ー

稲村さん:成田山の参道に寄り添うような形で裏に位置しているのですが、もっと成田には面白いところがあるよ、ということがPRできるようなことをやっていければなと。

最近はどういった活動を行っているかというと、この辺って高齢者の方が多くて。ここも坂ですから、どこか行くのにもやっぱりけっこうしんどいという方たちも多いから、このエリアの中で何かできないかなっていうのがあって。ここを月に2回開放して、高齢の方たち20人くらい集まって折り紙をしたり、お茶飲みをしたりしています。

その中で私が提案させていただいたのが、皆さん室内に籠もるんですけど、季節によっては秋とか春なんか外でもいいじゃないかと。「コミュニケーションガーデン」と言って、庭いじりって実際ハードルが高くて高齢になってやると大変ですから、みんなでワイワイガヤガヤとできれば面白いのができるんじゃないかなと取り組んでいます。
自分の好きな花を持ち寄って、その場所に植えて、そして輪が広がっていけば、ちょっと面白い環境にできないかなということを提案いたしまして。
これは高齢者に限らず、子供から大人まで老若男女、若い方がみんな集まって交流の場にできないかなという提案をつい先週もやらせていただきました。

ー「浪漫ヴィレッジ成田」のコンセプトはどういったところにありますか?ー

伊藤さん:そもそも大正ロマンというところから始まっているので、それは大きくブレずに、昔懐かしいみたいなものはブレずにやっていきたいなと。お店に来るというよりかも、散策だけでも楽しめるスポットとしてできればなということで、いま景観を作っているところではあるんですけど。逆に景観を見に来たお客さんが、「こんなところにこういったお店があるんだ!」ってなるパターンと、逆にお店を目的に来た人が「こんなふうに歩けるところがあるんだ」って知ってもいいですよね。

椅子とかも外に並んでるので、休憩スポットみたいな形でどこかのものを買って持ち寄って外で食べるとか、そういった利用方法もしてもらえたらいいのかな。

ーご経歴をお聞かせ下さいー

稲村さん:私は鹿児島県の徳之島というところで生まれまして、高校までは向こうで行ったのですが、高校卒業しまして、東京の調理学校に2年通いまして、おじが名古屋でお店を開くからやってくれないかということで、3年間兄と一緒にそこの店をやっていた経歴があります。

ただ私が、18くらいから手が荒れるんですね。洗剤荒れっていうんですかね。体質改善なんかをやってきたんですが、お医者さんにですね、若いうちに商売替えしたほうがいいと思うよと言われまして。その時たまたま姉の旦那の父親が建設会社の初代社長なんですね。そこの建設関係手伝ってくれということで、それで23にこちらに来まして、33までそこの会社で10年間勤めまして、独立しました。その後建設関係をずっとやってきているんですけど、それが今に至っているという。

ーそこから浪漫ヴィレッジを手掛けるまでにどういった紆余曲折があったのですか?ー

稲村さん:以前は新築ばかりやっていたんですが、それでもメンテナンスっていうのはついて回るんですけど、同じメンテナンスやるんだったら古い建物を残しながらやりたいなと。昔の先人の知恵っていうのは素晴らしくて、いい材料使っていいものを作っているのにも関わらず壊しちゃうっていうのはちょっともったいなくて。どこかの家を解体するよとなったら、トラック乗り付けていって梁を持ってきたりだとかして、もう100本くらい倉庫に今でも入ってるんですけど、捨てるのがもったいなくてね。
そういったものをずっと取っていて、それを活かせることを今後やっていきたいということで、この場所に魅力を感じました。

ー空港周辺エリアで好きなスポットはありますか?ー

稲村さん:私、栄町の房総のむらは好きなんですよ。もうちょっと成田に近ければなと思うのですが(笑)でも参道に出ると房総のむらにちょっと似てるじゃないですか(笑)ということは私はもともとこういった地域が好きなんだなと。
ただ、参道は商売商売になっちゃってるから、1本中に入って、裏通りが面白みがあるなっていうのは常に見ていますね。一時自分が新町に住んでいたことがあって、新町に住んでてせっかく歩いて行ける成田の参道があるんだから、ここ一軒ずつ全部飲み歩こうということで、20代に私がずっと飲み歩いたことがあったんですけど、全部は制覇できませんでした(笑)面白いお店がけっこうある街ですよね。古い昔の日本の街並みみたいな。そういったところが好きですね。

ーこれから未来に向けてどう行動していきたいですか?ー

稲村さん:私ももう70に近いような状況になってきて、今日娘が同席しているのですが、私はもうサポートに回っていろんなメンテナンス関係をやっていきながら、子どもたちが全面に出ていろいろやっていければと思っています。
ただ、ここを花の街にしたいというのがあったんですね。土手も草ボーボーでご存知だと思うのですが。今でもちょっと時間があるときにマツバギクを植えたり、モッコウバラを植えたりとかしてるんですけど、数年かかると思うんですよ。植えて枯れ、植えて枯れして、けっこう苦戦してます。足場が悪いから上から命綱張ってやってるじゃないですか。それでも絶対ここに花を咲かせたい思いがありますので。最終的には花だらけになってると思う。
ここって今は「花崎町」ってなってますけど、花が咲くって書いて「花咲町」って書いたっていうから、むしろその時代に戻って花咲村にしたいなという思いでやってますね。

ー最後に読者の皆様にどういうふうにこのエリアを楽しんでもらいたいかメッセージをお願いしますー

稲村さん:やっぱり交流の街にしたいなと思います。そして出会いの街ですね。久しぶりとか、おかえりとか、そういった交流のできる街。 昔って隣近所、子どもたちは年寄りが見守ったり、年寄りを若い人たちが見守ったりとか、そういったふうな村の成り立ちっていうのがあったんですが、今それがないような感じがしますので、私はむしろそういったようなことに、この場所はできればなと。

 

伊藤さん:アットホーム感は会社の理念としてもそれは一番かなと思うので、浪漫ヴィレッジでもそのアットホーム感を来ていただいた方たちに感じてもらえる場所になったらすごくいいのかなと思います。

 

浪漫ヴィレッジ成田では8月10日(土)に「浪漫夜市」を開催します。ぜひ訪れてみてください。
詳しくは浪漫ヴィレッジ成田公式Instagramをご確認ください。


浪漫ヴィレッジ成田

  2024/06/27