ブラタモリや、ヒルナンデス!など、多くのメディアでも取り上げられている、成田山新勝寺。
成田山新勝寺は市川家と深い繋がりがあることでも有名ですね。
お寺の初詣全国1位にもランクインしていて、お正月には300万人以上の人がお参りに訪れます。
そんな成田山新勝寺を訪れたら知っておきたい基本的な知識と、参拝方法やおすすめの散策ルートなどをご紹介!是非ご覧になって実際に足を運んでみてくださいね。
知っておきたい!成田山新勝寺のお詣り方法
まず、お寺と神社の違いをご存知ですか?日本人にとっては寺院も神社も親しみがあり、両方とも行くことが多いですが、実は役割が全く違います。
お寺には、仏教を信仰する僧侶がいて、仏様の像が置かれています。仏様には大日如来、薬師如来、釈迦如来、聖観世音菩薩などたくさんの種類があります。
参拝方法にも違いがあり、お寺ではお賽銭を入れた後に拍手は打たず、胸の前で合掌する流れが一般的な参拝のやり方となっています。
神社は、かつて信仰されていた自然のあった場所や、神聖な儀式を行っていた場所が起源。神社では神道の神様が祀られ、神主さんや巫女さんなどが、儀式の準備などの仕事を行っています。
そして、神社の入口にはたいていの場合、鳥居があります。これは神様の世界と人が住む世界とを区別する施設なんです。参拝方法は、お賽銭を入れた後、2回礼をし、手を2回叩いて、もう一度頭を下げる「二拝二拍手一拝」という方法が一般的です。
日本を旅行する際にも役立つはずなので、是非参考にしてくださいね!
それでは、早速成田山へ参拝をしに行きましょう!実際に写真と一緒にご紹介していきます!
総門で一礼
まずは、一礼してご挨拶します。まず成田駅から参道を下ってきたら、総門前へ。
ここからは仏様の世界となるため、心を鎮めて一礼してから門をくぐります。
手水舎(ちょうずや)で手と口を清める
手水舎とは、参拝者が手や口を洗って清める施設のこと。
ここでは両手を清め口をすすぐことにより、心(魂)も洗い清めるという意味があります。
一般的な手順は次の通りです。
1.右手で柄杓を持って水を汲み、左手に水をかけて洗う。
2.柄杓を左手に持ち替えて、右手に水をかけて洗う。
3.今度は柄杓を右手に持ち替えて、左手の手のひらに水を溜める。
4.水を口に含み、すすいだ後に静かに水を吐き出す。
5.再度左手に水をかけて清める。
6.柄杓を立てて持ち、残った水を柄の部分に流すように洗う。
7.柄杓を元の位置に戻す。
意外と手順が多いですが、慣れると簡単です。頭の片隅に覚えておきましょう!
仁王門を通り、本堂に向かう
大本堂の正面にある仁王門は、1831年に再建されたもので、重要文化財に指定されています。
大きな赤い長提灯は、「魚がし」と書かれており、1968年に東京・築地の魚河岸の旦那衆が、奉納した物。
なんとこちらの提灯は800kgもあります!
香閣(こうかく)で心を清める
香閣(こうかく)から立ち上る煙は、身体の具合の悪い部分にあてると良いとされています。
大本堂にて一礼、合掌
大本堂に入ったら、お賽銭箱の前で一礼してからお賽銭を入れ、合掌してお祈りしましょう。
その後、軽く一礼します。
堂内でお不動さまへのお祈り
正面のお不動さまにも、一礼し合掌してお祈りしましょう。
その後、軽く一礼します。
こちらが一般的なお詣りの仕方です。
ただ、「必ずこうしなければならない」という参拝方法はありません。
一例として参考にしてください。
成田山散策ルート
参拝が済んだら、境内の周りを散策するのがマスト。
順番にスポットを紹介していきます!
まずは、大本堂前の「三重塔」。こちらは、1712年に建立された重要文化財です。
お釈迦様の弟子で特に優れた代表的な16人の弟子を「十六羅漢」と呼ぶのですが、その十六羅漢の美しい彫刻が施されています。
高さ約25メートルの三重塔を堪能したら、成田山公園へ向かいます。
大本堂に向かって右手に、成田山公園への入口があります。
四季によって趣を変える大庭園。
梅、桜、つつじ、新緑や紅葉を楽しむことができます。
鯉や水鳥が見られる文殊の池。
平成4(1992)年開館の成田山書道美術館。
全国でも珍しい書の美術館。古今の日本と中国の書から近代日本の書作品や資料を収蔵しています。
真言密教の教えを象徴する塔として、1984年に建立された「平和大塔」。
鮮やかな色がひときわ目を引いています。内部では、成田山の歴史展や写経道場があり、体験もすることが出来ます。
こちらは、成田山新勝寺の中でも、一番新しいお堂の、醫王殿(いおうでん)。
健康長寿と病気平癒の祈祷所です。
1701年に建立された重要文化財の光明堂(こうみょうどう)。
釈迦堂の前の本堂で、江戸時代中期の貴重な建物。こちらは縁結びの祈祷所となっています。
額堂(がくどう)は1861年に建立された重要文化財です。信徒から奉納された額や絵馬などをかける建物で、江戸時代に奉納された貴重な絵馬や、様々な彫刻は、一見の価値あり。
額堂の側にある階段を降ると、大本堂に向かって左側にでることができます。
こちらは釈迦堂で、1858年に建立された重要文化財。こちらもかつての本堂です。今の大本堂の建立にあたって1964年に現在の場所に移されました。周囲の彫刻も目を見張るものがあり、訪れたら必ず見ておきたいお堂です。ちなみにこちらは厄除けお祓いの祈祷所です。
その他にも時間に余裕があれば、訪れたいのが、出世稲荷。
出世開運のご利益があると伝えられ、古くから親しまれています。
こちらは絵馬。
絵馬は、狐の絵が書いていない裏側に、願い事と名前を書いて奉納します。
絵馬の起源は、神様に神馬(しんめ)として生きた馬を献上する古代の風習にあるといわれています。
成田にお越しの外国人の方も、絵馬で願掛けをしてみてはいかがでしょうか。
御朱印のすゝめ
ここ数年、日本では「御朱印」の人気が高まっています。
御朱印とは、神社やお寺にお参りしたときに、証明として授けられる印のこと。
御朱印のデザインはとても個性的!
伝統的でシンプルな墨筆手描きの御朱印から、絵やスタンプなどが入ったカラフルなものまで。どんな御朱印にも魅力が詰まっています。外国人観光客にとっては、アートな見方もでき、日本のお土産としてもおすすめです。
さて、成田山の御朱印帳は全部で3種類。
大本堂がデザインされたオリジナルの御朱印帳が一冊2000円で購入できます。
大本堂・光明堂・釈迦堂・出世稲荷・醫王殿・平和の大塔の6か所で、御朱印がいただけます。(御朱印は各300円)
御朱印を集めつつ、散策して楽しむとより満喫できるのではないでしょうか。
境内では成田山の御朱印MAPが用意されているので、是非参考にして御朱印を集めてみてください!
成田山の四季の様子
お散歩でもおすすめしたい、成田山新勝寺。
天気のいい日には、是非成田山公園の方まで足を伸ばしてみてください。
春は成田山公園で、約460本の紅梅と白梅の花を楽しむことができます。
特に桜が見ごろの3月~4月上旬は、気持ちよくお散歩できます。
夏は新緑の景色が広がり、涼しげです。
秋から冬にかけては、木々が色づき様々な表情をみせてくれます。
いかがでしたでしょうか。
成田山は見どころが盛りだくさんのお寺です。
時間の許すかぎり、成田山をお楽しみください。