成田には有名な成田山新勝寺があり、新勝寺には成田山公園という大きな公園が隣接しています。公園内では季節ごとに花や景色の違いを楽しむことができます。 その公園は広大でアップダウンもあるので、全部回るのに1〜2時間かかり、お散歩のつもりがちょっとしたハイキングになってしまうことも。
そこで、今回は宿泊施設が多数存在する成田駅近辺から簡単にアクセスできる「お気軽な」お散歩コースをご紹介します。少し歩くと、心も体もリフレッシュでき、お腹も減って次の行動を起こす活力になること間違いありません。
今回ご紹介するお散歩コースは、JR成田駅西口と中台運動公園 。JR成田駅の西口は、成田山新勝寺のある東口と比べると飲食店や観光施設は少ないのですが、その分公園や自然が多くあり、静かでゆったりとした時間が過ごせます。 少し出歩きたいけど人混みは避けたい、静かに読書がしたい。そんな思いをお持ちの方は、是非この記事を参考に西口に足を運んでみてください。 また、成田駅西口には自然を感じることができる公園がいくつか存在しますが、その中でも中台運動公園は、成田駅西口から徒歩5分の場所に位置しており、駅からのアクセスが一番近い公園。なんとこちらには、一般の方でも利用できるジムが併設されているので、思い切り身体を動かしたい方にもおすすめです!
それでは早速、JR成田駅西口からスタートして「中台運動公園でゆっくり過ごせるお散歩コース」に参りましょう。
ここからはわかりやすく、JR成田駅の改札からの写真付きの道順でご案内!
こちらがスタート地点のJR成田駅。
まず、JR成田駅の改札前にあるこちらの「駅名標」に注目。
「駅名標」とは、駅の名前を表示している看板のことです。JR成田駅の改札前の駅名標は、JRの前身である国鉄時代から使用されているもの。さらに黒地に白文字の表示というのもは、なかなか珍しいものなんです。見逃しがちですが、立ち寄った際には見てみてください。
駅名標とみどりの窓口の横を真っ直ぐ通りすぎて、ロータリーに続く階段を降りたら、セブンイレブンを右手にして、そのまま真っ直ぐ進んでいきます。 西口には階段だけでなく、エレベーター設備もあるため、荷物の多い方や足腰に不安のある方も安心してください!
セブンイレブンの手前には、千葉県でローカルチェーンを展開するパン屋、「マロンド」が。
マロンドは、大人から子供まで幅広い世代に愛されており、菓子パンやケーキから惣菜パンまで、様々な種類のパンを揃えています。店前を通りかかると良い匂いがしますよ。 店内には、購入したパンをお茶と一緒に楽しむこともできるカフェが併設されていいます。 もちろんお持ち帰りもできるので、お散歩の休憩用にパンを購入するのもいいですね。中台運動公園には休憩できるベンチがたくさんあるので、軽食や飲み物を持って、ピクニック気分を味わうのもおすすめの楽しみ方です。
マロンドとセブンイレブンを通りすぎたら真っ直ぐ進み、2つの交差点を渡ると、成田で有名な食事処、「川豊西口館」が見えてきます。
川豊は成田山表参道に本店を置くうなぎ屋さんで、創業1910年の老舗。 成田でうなぎが名物となったのは、この川豊さんからというお話もあるそうです。ふっくらとして、とても香ばしい絶品のうなぎが食べられます!時期によってはお弁当の販売も行っているそうなので、お花見や行楽の際に利用してみてはいかがでしょうか。
「川豊西口館」を過ぎて、50mほど歩くと最終目的地の中台運動公園の入り口が見えてきます。
ここが駅から一番近い入り口の、中台運動公園第3駐車場入り口。
先ほどの第3駐車場入り口を通りすぎ、10メートル程歩くと正門に到着!
正門から入っていくと、目の前には立派な競技場が広がっています。ここは学校のスポーツ大会やマラソンイベントなどで利用されています。過去にはサッカー日韓ワールドカップの練習場になったことも。運が良ければアスリートの練習風景が見られるかもしれません。
また、毎年11月には成田市民でない方でも参加できるマラソン大会「成田POPラン大会」が開催されています。フルマラソンだけでなく、3キロコースや10キロコースもあるので、タイミングが合えば是非参加を申し込んでみてくださいね。
さらに進んでいきます。
競技場を右手に、緩やかな坂道を下っていきましょう。
坂道を下ると、正面に小さな東屋が立っています。
こちらの東屋は、お弁当や軽食を広げて休憩するのにうってつけです。
春にはこの東屋を囲む桜の花が一斉に開花した姿が楽しめます。写真に写っている木はソメイヨシノの桜の木。日本人にとって、満開の桜の下でお花見しながら食べるお弁当は、より美味しく感じられますよね。海外から来た方にも是非味わって欲しい、日本の春の格別な体験です。
ちなみに、中台運動公園にはソメイヨシノの他に河津桜の木も植えられているので、少し長い期間桜の花を楽しむことができます。
また、目の前には芝生の絨毯が広がっているので、天気のいい日なんかは芝生に寝そべることも可能です。童心に帰って体を投げ出してみてはいかがでしょうか。
季節柄、桜の話題を出しましたが、成田市の「市の木」である梅もこちらの公園で楽しむことができるので豆知識としてご紹介します。成田市の「市の木」は梅で、「市の花」は紫陽花です。
こちらの運動公園では梅の木は2月末から3月中旬にかけて、先ほど紹介した東屋近くで見ることができます。紫陽花は梅雨時期に、競技場を囲む生垣の周辺で楽しむことができます。シーズンごとに綺麗な花を咲かせるので、また違った印象を受けることができますよ。
休憩したら、さらなる自然の探索に向かいましょう。
東屋の横を抜け小道を下っていくと、桜並木にたどり着きます。
足元には小川が流れていて、春先になると目の前の桜が満開となり川面に桜の花びらがひらりひらりと舞い落ちます。川のせせらぎに耳を傾け、落ちる花びらに目を奪われる。
なんだかとてものんびりと時間が流れます。旅の疲れがじんわりと消えていくこと間違いなしです。
また、中台運動公園は名前の通り、運動するための施設が集まった公園です。 各施設は利用時間の制限や利用料金がありますが、一般利用も可能です。公園の入場には一切お金は掛からないので、競技場の外周をランニングしたり、ウォーキングするのにも適しています!
もっとがっつりと運動したい方には、体育館内のジムやプールなどの施設がおすすめです。
なんと、お金を支払えば一般利用も可能! 旅先で運動する場所を探すのはとても大変ですよね。しかし中台運動公園なら成田駅から徒歩5分でジムが使えます。有効活用してみてはいかがでしょうか。
さて、今回はJR成田駅西口から徒歩5分の場所に位置する中台運動公園のお散歩コースについて紹介をさせていただきました。花や自然を楽しめるコースなので、是非この季節に参考にしてください。 公園内には、今回紹介した場所だけでなく、まだまだお散歩コースがあります。運動公園と名前がつくほど広い公園なので、全てを回ると半日以上かかることも! 成田山新勝寺や周囲の美味しいレストランも魅力ですが、自然のなかでゆっくりと過ごすのもまた魅力があります。成田を訪れた際は、是非、中台運動公園にもお立ち寄りくださいね。