成田にはたくさんパン屋さんがあり、日本人はもちろん、海外からの渡航者も便利に利用できるお店が並んでいます。
今回は成田に来たら一度は食べてみたい、「ご当地パン」ともいえるユニークなパンたちをご紹介します。
最近、高級食パンにこだわりのカレーパンなど、新しいパンが続々と登場しています。
日本人の米離れがいわれるように、昔よりもパンを食べるようになった影響なのでしょうか。
バリエーションの豊富さをみても、パン離れはまだまだなさそうです。
成田にもこの数年で、こだわりのパン屋さんがいくつかオープンしました。
成田国際空港のお膝元の町として、空港関係者や外国人も多く住んでいるので、他の地域と比べて需要があるのかもしれません。
こだわりのパン屋を紹介するとたくさんありすぎるので、今回は比較的昔から地元民や観光客に愛される、成田ならではのパンをピックアップしてご紹介します。
どのパンも成田駅から徒歩圏内にあるので、旅行ついでに気軽に寄ることのできるお店ばかりです。
うなぎパン
成田といえばずばり、うなぎです。
成田山新勝寺へ向かう参道沿いには、古風な建物で営業している老舗のうなぎ屋さんがたくさんあります。
そんな江戸時代から続く成田のうなぎ文化を楽しむ方法は、うな重を堪能することだけではないのです。
なんと、パンとうなぎを組み合わせてしまったユニークな食べ物が「うなぎパン」です。
漢方薬局下田康生堂・ぱん茶屋
うなぎパンを扱っているお店は、江戸時代から続く成田の老舗漢方薬局が経営するパン屋さん。
成田駅から成田山新勝寺に続く参道の途中にあります。
お店自体はパン屋さんなので、中に入るとコッペパンに揚げパンと、うなぎパン以外にもバリエーションがあります。
お店の奥にはテーブル席も。
和風の空間設計で、成田らしい雰囲気のお店です。
お店のイチオシはやはりうなぎパン。
個人的にもうなぎとパンの組み合わせは試したことがなく、いったいどんな味になるのかあまり想像がつきません。
持ち帰りしやすいようにプラスチックのケースに入れられていますが、店内でも食べられます(お店の方が温めてくれます)。
見た目はコッペパン風です。
パッケージを空けると、ふわりと美味しそうなうなぎの蒲焼きの香りが漂ってきました。
食欲が刺激されます。
一気にかぶりつきたい気持ちをおさえて、半分にして中身を見てみます。
具材は、うなぎや海苔のようなものが確認できました。
味は、しっかりとうなぎの蒲焼きの味がしておいしい!
ジャンル的には総菜パンになると思うのですが、パンとの組み合わせもマッチしていて、総菜パンの中でもぜいたくな味わいのあるパンです。
あとで聞いたところによると具材はうなぎに海苔、山椒、鉄砲漬け(成田名物の漬物)も入っているとのこと。
鉄砲漬けのコリコリとした食感も楽しめるうなぎパンです。
うなぎには滋養強壮の効果があると言われています。
不妊治療に実績のある漢方薬局が売り出しているのも納得ですね。
「漢方薬局下田康生堂・ぱん茶屋」
成田あんぱん
次にご紹介するのは「成田」を冠したあんぱん。
こちらも長年愛されている名物パンです。
サンエトワール 京成成田店
こちらのあんぱんがあるのは、京成成田駅の構内にあるパン屋さん。
関東を中心にチェーン展開しているパン屋さんですが、お店によってオリジナル商品を揃える地元密着のお店です。
お店に入ると、たくさんの種類のおいしそうなパンが並んでいます。
テイクアウトはもちろん、店の奥にテーブル席とカウンター席も並んでおり、店内でドリンクなどと一緒に食べる事もできます。
成田あんぱんは陳列棚の中央、目立つところに並んでいました。
成田を表す押し印がかわいいです。
今回はサービスセットでドリンクも一緒に頼んでみました。
早速半分に割って中身を見てみます。
あんこだけが入ったあんぱんをイメージしていたので、ホイップクリームが入っていたのは驚きました。
しかもぎっしり詰まっています。
このあんことホイップクリームの相性がバツグンです。
正直甘いものはあまり得意な方ではないのですが、このあんぱんは甘すぎることがなく、おいしくてぺろりと食べてしまいました。
性別や世代関係なく、万人ウケするあんぱんだと思います。
ひとつひとつ個包装されているので、持ち帰り用にさっと買って電車に乗ることもできそうです。
他にも、京成電鉄のキャラクター、「京成パンダ」をイメージしたオリジナリティあふれるユニークなパンも並んでいました。
「サンエトワール 京成成田店」
ゆめミルチーズブレッド
最後に紹介するのは、チーズブレッド。
食パンにカテゴライズされるのでしょうか。
こちらも味わった人からの満足度が高いご当地パンです。
成田ゆめ牧場
こちらのパンを扱っているのは、成田にある牧場の素材を使ったお店です。
成田ゆめ牧場では動物に触れ合うことができたり、キャンプしたりと色々なアクティビティが楽しめる設備があります。
牧場は成田駅からだと車で行く距離にあるのですが、成田駅周辺には直営店がいくつかあります。
今回は「成田ゆめ牧場 花崎町店」にお邪魔しました。
お店の中には少ないですが、テーブルと椅子もあり、イートインも可能です。
牧場の素材を使った魅力的な商品を横目に、チーズブレッドを持ち帰ります。
帰宅後さっそく切ってみると、中にはブロックチーズがたくさん入っています。
触れた感じもふわふわで、ほんのり香る甘い匂いが食欲を掻き立てます。
個人的におすすめな食べ方はこちら。
表面をトースター等で焼いて、外はサクサク、中はふんわり状態を作ります。
トースターから取り出したときのチーズとミルクの香りがたまりません。
ジャムなどを付けなくても濃厚な味わいが口に広がり、気が付くとついつい食べすぎてしまうパンです。
お店には乳製品をメインに、食べてみたくなる商品がたくさん並んでいます。
「成田ゆめ牧場 花崎町店」
ユニークでおいしい成田のご当地パン
どのパンも見た目やコンセプトがユニークで、そしてなによりとてもおいしいものばかりです。
冒頭で触れたように、成田にもこの数年で新しいパン屋さんが立て続けにオープンしており、こだわりのパンがお店に並んでいます。
うなぎやラーメンだけでなく、成田のパンもさらにこれから盛り上がっていきそうですね。