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豪華な山車・屋台にユニークな露店!大盛況の成田衹園祭の楽しみ方

成田の夏祭りである成田衹園祭は、年末年始や節分会とともに成田に最も人が集まる一大イベントです。

例年ただの夏祭りではないほどの大盛り上がりを見せるこのイベントの特徴と、楽しみ方をご紹介します。

国際空港のある町というだけでなく人気の観光地でもある成田は、成田山新勝寺への参拝や情緒ある町並みを楽しむために、たくさんの人で賑わいます。

 

休日は特に、成田山新勝寺に続く参道に人が集中し、前に進みづらい状況になることもありますが、それすらも比にならないくらい人が集まる日が年に何度かあります。

そのひとつが成田の歴史あるお祭りである、成田衹園祭です。

300年の歴史がある成田衹園祭

毎年7月に開催される成田の一大イベントが成田衹園祭です。

約300年の歴史がある伝統的な夏祭りで、開催される3日間で40万人を超える人が集まります。

開催期間中は成田山新勝寺へと続く参道に露店がずらりと並び、山車・屋台や踊り手が行き交います。

夕方からのピーク時には参道が人で埋まり、ほとんど動けない状態になることもあります。

 

2019年から2年間は新型コロナウイルスの感染拡大により開催が叶いませんでしたが、2022年には3年ぶりに規模を縮小して復活し、大いに盛り上がりました。

 

そんな成田衹園祭には、他の夏祭りにはない独特の特徴やみどころがあります。

大型の山車・屋台が参道を駆け巡る

まずなんといっても一番の特徴は、山車と屋台です。

成田衹園祭では、合計10台の山車と屋台、それに1台の御輿が成田の町中を巡ります。

山車や屋台はそれぞれに特徴があり、装飾や上に乗る人形などが異なります。

中には1億円をかけて作られた山車もあり、豪華な装飾には目を見張るものがあります。

山車や屋台の上に乗ったお囃子や前後の踊り手、かわいらしい衣装を着た子どもたちによる手古舞を楽しむのはもちろんですが、山車や屋台の引き回しの迫力も見どころです。

成田山新勝寺に続く参道は決して道幅が広いわけではない上に、坂道が続きます。

その参道を道いっぱいに広がりながら、大型の山車・屋台が参道を勢いよく登っていく姿はなかなか他の祭りでは見られないものだと思います。

 

山車や屋台が通行している間は実質通行止めとなり、参道の端に寄ってぶつからないように気を付けなければなりません。

ただ、かなり間近で見られるのがいいところです。

成田衹園祭の楽しみ方

他のお祭りにはない成田衹園祭の特徴やみどころはまだまだたくさんあります。

ここからは、成田衹園祭ならではの楽しみ方も合わせてご紹介します。

成田山新勝寺の奥の院特別開帳

普段は閉ざされている成田山新勝寺の奥の院が、お祭りの期間中は特別に開扉されます。

奥の院は本堂の奥、成田山公園の近くにある洞窟みたいなところで、ろうそくを持って大日如来を拝むことができます。

 

年に一度の貴重なチャンスなので、訪れてみてください。

人が比較的少ない午前中に行くのがおすすめです。

数々の露店

もともと普段から参道沿いにはたくさんのお店が並び、お団子やせんべいなどを食べ歩きしながらお寺に向かうことができますが、お祭りの期間中はそれらに加えてたくさんの露店が出店します。

 

焼きそばやかき氷、ビールなど定番の露店はもちろん、成田ならではともいえる、うなぎを使ったメニューなどユニークなものも並び、見ているだけでも楽しめます。

総踊り

成田の町を山車・屋台が通ればにぎやかなお囃子や手古舞、踊り手たちの舞う姿を見ることができますが、やはり一番の見どころは各町内の山車・屋台が集結して行われる総踊りです。

 

山車の引き回しが始まるタイミングなど、各日の節目に成田駅前や成田山新勝寺で行われます。

すべての山車・屋台の太鼓や笛が鳴り響き、順番に踊りを披露する様子は祭りのクライマックスともいえます。

スケジュールを確認してぜひ見たいところです。

日中と夜の違い

山車・屋台は朝から夜まで成田の町を巡り観客を楽しませてくれますが、その様子は日中と夜ではまた違います。

 

日中は日光に照らされてその装飾や上に乗っている人形などをじっくり観察することができます。

夜になり暗くなると、山車・屋台にある提灯などの照明が点灯し、引き回しのスピードも日中と比べて速くなります。

参道の坂道を、光り輝く伝統的な建造物が駆けていく様子は圧巻です。

2階から祭りに参加

参道沿いにはうなぎ屋さんをはじめとした飲食店が並びますが、それらの2階から祭りを鑑賞することもできるのが成田衹園祭です。

 

2階から見るとちょうど山車・屋台の屋根の部分と同じくらいの高さになるため、上に載っている人形や踊り手を間近で見ることができます。

また、棒で吊ったおひねりを祭り人に渡すことができるのも醍醐味です。

お酒や料理をゆっくり楽しみながら、山車・屋台が来たらその姿を上から楽しめる2階の席はとても人気で、祭りの期間中の席の予約はすぐに埋まってしまいます。

成田衹園祭のお役立ち情報

ここからは祭りをより楽しむために知っておいて損はない情報をお伝えします。

混雑時に便利な抜け道

夕方の時間帯の参道は本当に混みあいます。

人の間に挟まれて数十分動けないこともざらにあり、そんな時に知っておくと便利な抜け道があります。

 

もし成田山新勝寺まで行きたいのであれば、この道を通れば一番混雑する参道を避けて成田山新勝寺前まで行くことができます。

 

参道で人の流れが止まってしまう原因は山車・屋台が参道を通行していることが理由の一つなので、山車・屋台が通り終わり、ある程度落ち着いたら参道を通って戻ることができます。

山車・屋台のリアルタイムマップ

祭りの期間中は成田の町を各町内会の山車・屋台が巡っていますが、それぞれの位置をリアルタイムでマップ上で確認することができます。

 

こちらのリンクからQRコードにアクセスすれば見ることができるので、近くの山車・屋台を探したり、目当ての山車・屋台を待ち構えたりすることができます。

現地に行かなくても楽しい成田衹園祭

成田衹園祭は、実際にその場に行って山車・屋台を鑑賞したり露店で飲み食いして祭りを体感するだけでも十分楽しめます。

 

また、約300年ほどの歴史があるため、これまでの経緯やそれぞれの山車・屋台に込められた思い、お囃子の曲の種類など、深堀りすればするほどまた違った面白さを感じることができる伝統行事です。

もし興味があればぜひ調べてみてください。

  2022/07/25