成田といえば、成田山新勝寺を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、見どころは新勝寺だけではありません。成田には、訪れる方々をおもてなししようと活動している人達も沢山いるので、ぜひ彼らのことも知っていただきたいのです。
ここでは、そんな彼らを「ナリタノヒトビト」としてご紹介します!
第三回目のゲストは、花崎町にある野菜とスパイスのバルSeedsのマネージャー菅野さん。
「ナリタノヒトビト」には、成田という街を大切にして、情熱を持つ人たちがたくさんいます。
ぜひ成田に来たら訪れてみてくださいね。
ーそれでは、簡単に自己紹介をお願いします!ー
「野菜とスパイスのバルSeeds」の菅野翔太と申します。
うちのお店はスパイスの多国籍料理と地元のお野菜を使ったお店です。
ーなかなか成田になかったお店ですよね。あえて多国籍料理を選んだ理由などはありますか?ー
うちのシェフはひとつのジャンルに囚われず、様々な国の料理が得意のため、多国籍料理を提供しています。
空の玄関口の成田という土地柄、いろんな国の料理が混ざったミックスカルチャー感があるのが面白いかなって。
また、契約している農家さんから直送している新鮮なお野菜を使用しています。
あとはこのお店を始めるきっかけになったはしらデリカフェの藪さんの構想ではあったんですけど、
成田にヴィーガンやベジタリアン向けのお店がまだまだ少ないので、インバウンドに向けたところも意識してっていう感じです。
ーそうなんですね。この成田という土地でお店を開いた理由やきっかけはあるのでしょうか?ー
実は僕もシェフも成田出身の人間で、飲食関係に勤めていた経験が長かったので、その経験を生かしてお店を始めました。
そもそも10代の頃は、東京を拠点に活動していたんですが、年を重ねるに連れて、もっと地元を盛り上げていきたい、貢献したい、と感じて戻ってきました。
もうひとつの大きなきっかけとしては、東京でライブハウスに勤めていた時に、夢を語ってベストトーカーを決めるスピーチイベントがあったんです。
店側も参加しないといけなかったので、自分の夢を改めて考えた時に「夢ねえな」って気づかされたんです。
それと同じくらいの時に体調も崩したことも相まって、いろいろ考え直した結果成田に行きつきました。
ー成田に戻って働かれていて、それについて何か感じることはありますか?ー
戻ってきてよかったなと感じます。
僕は10代から東京に行っちゃったので、友達とか全然いなかったんです。
だけど、2014年から成田を盛り上げようと音楽好きが集まって発足した、音楽イベント「ナリタノオカゲ」を始めて、 仲間がたくさんできました。
本当に困ったとき応援してくれる人たちがいっぱいいて、仲間ができたことが特に大きいですかね。
ーなるほど。町おこしで「ナリタノオカゲ」という活動も行っていたんですね。ー
はい。東京じゃできなかったローカルならではのことができて面白いです。それに活動を通して、成田市出身のシンガーソングライターの向原愛海ちゃんとも繋がれました。
こういった面白い活動を広げていけば、東京に行っている若者だって引き止められたりもするのかなって思ってます。
コロナが終息したら、またやりたいなと思ってます。
ーコロナウイルスですね。飲食店は影響がかなりありますよね。現状はどんな感じでしょうか?ー
外国人はもちろん、空港関係やお役所の方たちがお客さんとして多かったので、かなり売り上げに打撃がありました。
このままじゃいけないと感じて、「Save the narita restaurant」というプロジェクトを立ち上げ、クラウドファンディングを始めました。
最初はこのプロジェクトの参加店舗は20店舗ほどだったんですけど、最終的に70店舗まで参加していただけることになりました。
全く知らなったお店の方から、「こんなところに混ぜていただいてありがとうございます。」って声かけてもらって、横の繋がりもできました。
あとはお付き合いのあるお客さんから、応援の言葉をたくさんいただいて、
みんなに明るいニュースを届けられればなと思ってやったことが、逆に自分たちに対してもすごいモチベーションになりましたね。
ーコロナウイルスの影響が大変だったものの、たくさんの繋がりが生まれたんですね!成田の飲食業界の皆さんには、終息後にたくさんの方に利用してもらえるように頑張ってもらいたいですね!ー
そうですね。たくさんの人に戻って来てもらいたいです。成田って多種多様なお店が多いんですよね。
うどん屋さんの真向いがアイリッシュパブとか。全然違うお店がすぐ隣同士にあったりして。そういうのが面白い部分だなと。
成田という土地柄、海外からの人も多く訪れていて、異文化交流と食が密に関係しているのが成田らしいなと感じます。
よく駅前の大衆居酒屋で外国人と日本人がお酒飲みながら打ち解けて盛り上がっている様子が見受けられますけど、そうやってノリで乾杯しているのが当たり前にあるのって結構面白いなって思って。
それで、次たまたままた会ったときに「あっ、こないだの」なんて言って、英語も日本語も喋れない同士が、
握手なんかしたりするのをみると、こういう繋がりが生まれてさらに友達として発展していくのが成田のいいところでもあると感じてます。
コロナウイルス終息後には、ドライブシアターや、Save the narita参加店舗から出店を募ってマーケットみたいなこともやりたいです。
その時にはSave the naritaの応援ソングを歌ってくれたアーティストさんたちも呼んで。
チャリティー活動も一緒に実施して、医療関係などに寄付したいと考えてます。
ー素敵な取り組みですね!実現されるのが待ち遠しいです。それでは最後に一言どうぞ。ー
何かこれから面白い事をやろうとか、やりたいことがあるとか、何かにチャレンジしたいという方、是非友達になってください!
僕にお手伝いできる事は少ないかも知れませんが、人と人を繋げる事や、影響を与えられる出会いを作る事はできるかもしれません。
僕も遊び仲間を常に欲しているので、一緒に遊んでくれたら嬉しいです。