成田といえば空港や成田山新勝寺などを思い浮かぶ方が多いと思いますが、成田グルメも魅力のひとつです。
今回は成田に点在するラーメンにスポットライトを当て、おすすめのこってり系ラーメンをご紹介します。
成田は隠れラーメン激戦区
あまりイメージがないかもしれませんが、実は成田にはたくさんのラーメン屋さんがあります。
ローカルな人たちが通う老舗、海外からもよく知られている多言語対応のお店、24時間営業の有名店など、コンセプトや種類も様々で、バリエーションに富んでいます。
お店の数は成田駅から徒歩圏内だけでも選べないほどあるため、もはやラーメン激戦区と認定されても支障はないと思います。
そのすべては紹介できないため、今回は「こってり系」に絞って成田駅周辺のおすすめラーメン店をピックアップしました。
『麺や福一』
JR成田駅から徒歩6分、参道と並行するようにある細い道を進むと線路沿いにお店の看板が見つかります。
実は『福一』は2020年9月に火事により全焼してしまいました。
20年ほど続く地元に根差した有名店だったこともあり、地元でも大きなニュースとなりました。
その後ファンから再開してほしいとの声もあり、クラウドファンディングを開始。見事目標額に到達し、元々隣で息子さんが中華料理を営んでいたお店を改装して復活しています(2021年現在)。
(手前のお店が全焼した旧『麺や福一』。現在は奥の看板のあるところで営業しています)
今回お店に入った時間はコロナによる緊急事態宣言中の平日昼下がり。
カウンターが10席弱と4人掛けのテーブル席ありましたが、私が入店したところで満席になりました。
席上で注文、前金にて支払いをするシステム。
爽やか系イケメンの息子さんがカウンターの中で接客や調理をテキパキこなす姿が印象的です。
おしぼりや水はセルフサービスで、入り口横にあるコーナーから持っていくスタイルです。
今回は定番の「特製鶏白湯塩ラーメン」を注文しました。
これぞ鶏白湯!と言わんばかりの白濁したスープが食欲をそそります。
どろっとしたスープで確かにこってりなのですが、不思議とくどさは感じず、ぺろりと完食してしまいました。
こってりだけどあっさり食べられる不思議なラーメン。
旅疲れではこってり系は避けたくなりますが、福一のラーメンであれば食べられそうです。
ラーメンコンテストで大賞を受賞し続けており、カップラーメンにもなっているようです。
『ラーメンボーイズ』
こちらもJR成田駅から徒歩6分、ひとつめに紹介した『麺や福一』と同じ並びにあるお店。
2020年夏ごろに東京品川区から移転してオープンした新しいお店です。
お店の系譜としては「二郎系(東京の「ラーメン二郎」を典型としたラーメンで、麺を覆い尽くすほどの野菜盛り、ニンニク等のトッピングを選択できることなどが特徴)」。
こちらも緊急事態宣言中の平日昼下がりに入店しましたが、ほぼ満席状態でした。
やはりお店のコンセプトから客層は若い男性の姿が目立ちます。
お店の内観もユニーク。奇抜な装飾の数々が目を引きます。
座席はカウンターのみとなっており、席下に荷物をかけるフックが設置してあります。
自動販売機で食券を購入後着席するシステム。
席に着くなり店員さんから「ニンニク入れますか?」と尋ねられるので、前もってどうするか決めておきましょう。
今回注文したものは、醤油の普通サイズ(280g)に煮卵をトッピング。
食券を渡して店内の装飾に気を取られていると、ものの数分でテーブルに運ばれてきて驚きました。
さすがは二郎系の野菜盛りです。
はじめに野菜をクリアしないと麺に行き着かない食べ物であることを再確認。
野菜のあとには厚切りチャーシューが待ち構えており、その下には極太麺が鎮座しています。
味は「ラーメン二郎」と比較するとわりとあっさりしている感じで、油や味付けも思ったより濃くなかったので飽きることなく食べられました。
これなら他の二郎系が苦手な方でも食べられるかもしれません。
ロック系のBGMにキラキラした装飾で独特な雰囲気を醸し出しています。
『横浜家系ラーメン 花崎家』
京成成田駅のすぐ横にある『花崎家』。
いわゆる「家系ラーメン(横浜の「吉村家」を源流とするラーメンで、味の濃さや油の多さを選べ、ライスと合わせて食べることなどが特徴)」です。
こちらも特に若い男性に人気のあるラーメン屋さんです。
座席はカウンターメイン。しっかりと衝立でコロナ対策もしてあります。
ランチ時を外して訪れたので、先客は2名ほどでした。
入口を入ってすぐ右に食券の自動販売機がありますので、こちらで食券を購入後着席します。
今回は人気No.1の「とんこつ醤油 スペシャル」を注文しました。
家系らしく、麺の太さや硬さ、味の濃さなどを店員さんに伝えるシステムです。
お客さんがあまり来ない時間帯に入ったからか、ひとりのスタッフで対応していましたが、注文後すぐにラーメンが到着しました。
家系といえばwithライス。味の濃いラーメンをおかずにご飯をいただくという炭水化物メインのパワーフードです。
ライスは終日食べ放題。消毒してからよそるセルフサービスとなっています。
濃い目・細麺でオーダーしたため、醤油ベースのスープが麺によく絡み、ご飯がすすみます。
特に濃い味付けにこだわりがある方以外は、味の濃さは普通でちょうどよいかもしれません。
調味料も充実。
お腹いっぱい食べたい方にはかなりコストパフォーマンスが良さそうです。
『背脂らーめん 宮本』
最後にご紹介するのは京成成田駅の前にあるひと際目を引くラーメン屋さん。
普段は24時間営業、立地の良いお店なのでとても行きやすいラーメン屋ですが、今回は緊急事態宣言下にあったため、時短営業をしていました。
こちらも食券システム。
レイアウトはコの字型のカウンターのみとなっています。
実は『宮本』は関東圏内に複数のフランチャイズ店舗があり、この成田にあるお店が本店です。
あるK1選手のスポンサーもしているということで、店内には多くのK1選手のサイン色紙が飾ってありました。
こちらが一番人気の「背脂醤油ラーメンのせのせ」。
その名の通りスープに背脂が浮いており、期待通りのこってりさを見せつけてくれます。
麺は中太麺。
インパクトある見た目ほどのこってりさは感じず、最後まで飽きることなく美味しくいただける味です。
成田観光はよく歩くことが多いので、エネルギーをチャージしたいときに訪れるといいかもしれません。
成田のラーメン屋さん、まだまだあります!
今回ご紹介したラーメン店はいずれも駅に近く比較的行きやすいお店ばかりです。
これらのラーメン屋さん以外にも駅から徒歩で行くことのできるラーメン屋さんはまだまだたくさんあります。
成田で時間を持て余してしまうくらいなら、ラーメン巡りをして自分好みのラーメン屋さんを見つけるのもありですね。