ブラジル、イギリス、イタリア、フランスが恋しくなったら、成田駅近くにある本格派レストランに訪れるのはいかがでしょうか。
旅の終わりに思い出を振り返りたい、手軽に旅行気分を味わいたいという方にもおすすめです。
欧米の本格料理を堪能したいなら成田駅へ
日本の玄関口である成田国際空港のお膝元、成田市には多種多様な文化の受け皿となる施設やお店がたくさんあります。
飲食店も例に漏れず、成田駅周辺だけでもたくさんの本格派レストランが揃っています。
今回は以前の【アジア編】に続き、成田駅周辺の本格派レストラン【欧米編】をお届けします。
ブラジルレストランTECO-TECO(テコテコ)
まずはじめの目的地は日本の真裏にあるブラジル。
成田駅から続く参道の少しそれた道に、ブラジルレストランTECO-TECOがあります。
淡い色合いのかわいい外観をしているこちらは、ブラジルの代表料理である「シュラスコ」をメインに扱った本格派ブラジル料理のレストランです。
店内はテーブル席が6席。消毒液や体温検査、仕切りなど感染対策もばっちりです。
内装は、南米を感じさせる陽気な装飾が目立ちます。
たまたま先客が外国人ばかりということもあり、異国感を味わいながら注文しました。
今回は「シェラスコテコテコ(小)」を注文。
注文後5分ほどで店内に肉の焼ける香ばしい匂いが充満してきました。
これぞまさに肉!という感じの堂々とした肉の塊です。
香ばしくて旨味が十分に引き出されたシュラスコにフォークが止まりません。
一緒に運ばれてきたチリソースはかなり本格的な辛さ。豆を煮たソースもライスによく合います。
運ばれてきた時には、「小サイズの割にボリュームあるな…」と感じましたが、そんなことも忘れてしまうくらいペロリと平らげてしまいました。
ちなみに店員はブラジル人。
帰り際には「オブリガード(ありがとう)」と見送ってくれました。
「ブラジルレストランTECO-TECO(テコテコ)」
The Barge Inn(ザバージイン)
成田のイギリスといえば、参道沿いに堂々と軒を構える「The Barge Inn」。
若者や外国人旅行客などに長年愛されている、成田の本格派イングリッシュパブです。
重厚な門を押して入ると、中には本場さながらの風景が広がっています。
店内はかなり広く、2階建てとなっています(取材当時は地下部分は改装工事中)。
地下はDJブースのあるダンスフロア。週末になるとクラブのようなにぎわいを見せます。
1階は広大なフロアにダーツエリアやビリヤードエリア、暖炉前のソファ席など、ゆったりとした空間設計で、色々な過ごし方ができる利用しやすいお店です。
注文はすべてカウンターでのキャッシュオン方式。
夕方から営業のためランチ時は入店できませんが、営業時は軽食もオーダーすることができます。
(取材当時は緊急事態宣言明け直後だったため、メニュー数を減らしていました)
もちろんドリンクもアルコールを含め各種揃っています。
外観からは少し入りづらさはありますが、いざ入ってみると談笑しているグループ、カウンターで静かに飲む外国人旅行客など、人種も楽しみ方も様々入り混じっていて、不思議な居心地の良さを感じます。
季節に合わせた装飾も登場します。
ここまで広くて本格的なイングリッシュパブは日本にはあまりないのではないでしょうか。
「The Barge Inn(ザバージイン)」
Pizzeria Positano(ピッツェリア ポジターノ)
次は同じくヨーロッパはイタリア。
参道沿いにあるこちらのお店は、オーナーシェフがピッツァ職人世界選手権で受賞経験もある、本格派イタリアンレストランです。
少し入り口が見つけづらいため、あらかじめ場所をしっかり確認して訪れることをおすすめします(画像の左にあるガラス戸が入り口です)。
建物は2階建てで、1階はキッチン、2階が飲食フロアとなっています。
1階にはピザを焼く本格的な薪窯がありました。
7つのテーブル席はお昼時になるといつも満席近くになります。
オーダーはメニュー表から選んで、メニュー表と一緒に渡されるQRコードを読み込んでスマホ上で注文するシステム。
今回は「ローストハムとキノコをのせたマルゲリータ」を注文しました。
注文してすぐに、窯から出したばかりであろう熱々のピザが運ばれてきました。
皿からはみ出るくらいの大きさです。
外はカリカリ、中はモチモチとした薄いピザ生地に具材がたくさんのっており、本格的なピザを味わうことができます。
この大きさにも関わらず、おいしくて夢中で食べてしまい、気付けば皿の上には何ものっていませんでした。
今回は頼みませんでしたが、ワインにもこだわっているようで、100種類以上のボトルワインが用意してあります。
おしゃれなシャンデリアや壁掛けのイタリアの風景写真にも注目です。
「Pizzeria Positano(ピッツェリア ポジターノ)」
Le tempsdor(ル・タンドール)
最後の目的地はフランス。
前身から80余年も続く老舗のこちらのフレンチレストランは、参道から少しそれた道にあります。
白基調のおしゃれな外観が美しい入り口から中に入ると、これまた白基調の内装が目を引きます。
消毒をすませ、お店のスタッフに案内され着席し、コース料理の前菜やメインを選びます。
コースといってもオプションも多数あるため、苦手な物や食材によりアレルギーのある人にとっても安心です。
コース料理なので、食べるスピードに合わせて店員さんが次の料理を良いタイミングで持ってきてくれます。
料理によっては時間がかかるものもありますが、おしゃれな内装や装飾品を眺めていれば退屈しません。
こちらはメインの肉料理。
前菜からメイン、パンにいたるまで見た目は美しく、もちろん味もとてもおいしいです。
細やかにパンを追加してくれたり、水を入れに来てくれたりと気遣いも丁寧で、穏やかなピアノの音色に座り心地のいい椅子で、心地よい時間を過ごすことができます。
1階はテーブル席のみですが、2階には座敷もあり、歓送迎会や同窓会などでも利用することができます。
「Le tempsdor(ル・タンドール)」
日本の玄関口でプチ旅行が味わえる
今回ご紹介したお店は、味はもちろん、雰囲気や空間も楽しむことのできるレストランばかり。
トランジットなどで時間を持て余した時でもどのお店も気軽に入ることができますし、手軽に旅の刺激がほしい時、いつもと違う場所で本格的な現地の料理を堪能したい時にも日帰りで来ても損はしないはずです。
どのお店も人気なので、営業時間を確認の上、できれば予約して行くことをおすすめします。