ナリタニストがおすすめする成田情報!

JA

ジンギスカン発祥の成田でそのルーツとおすすめのお店を訪ねる

ジンギスカン発祥の地といわれる成田にはその昔、皇室御用達の広大な牧場がありました。その跡地にできたジンギスカンのルーツがある記念館と、おすすめのおいしいジンギスカン料理を楽しめる駅周辺のお店を紹介します。

 

ジンギスカン料理といえば北海道をイメージする方が多いかもしれません。

しかし、その発祥の地はここ成田という説があります。

 

実際に成田には羊肉を提供する飲食店が多くあり、ジンギスカン料理で有名なお店もいくつかあります。

 

今回は成田がジンギスカンの発祥の地といわれる理由と、おいしいジンギスカンが食べられる成田のおすすめのお店を紹介します。

ジンギスカン発祥の地は主に北海道説と成田説がある

羊の肉を鉄板で焼き、野菜と一緒にタレに漬けて食べるジンギスカン。

 

あまり羊肉を日常的に食べることの少ない日本においては少し珍しい料理という位置づけではないでしょうか。

そのルーツについては諸説あるようですが、その中でも北海道説と成田説が有名です。

 

どちらも共通していることとしては、「ジンギスカンの起源は中国大陸にある」ようだということ、「今の形のジンギスカン料理が出現したのは大正時代初期」ということのようです。

 

もちろん「NARITA GUIDE」としてはジンギスカンは成田発祥説を唱えたいところです。

ということでまずはそのルーツを探るために欠かせない「三里塚御料牧場記念館」へ訪れました。

三里塚御料牧場記念館

 

その昔、成田国際空港ができる前、今の空港がある土地には「宮内庁下総御料牧場」という、いまの皇居4つ分にもなる広大な牧場がありました。

この牧場はその名の通り皇族とも縁が深く、明治天皇や昭和天皇をはじめとした皇族、そして各国の貴賓などが視察に訪れる有名な場所でした。

 

昭和40年代になり、この地に空港建設が計画されたことで閉場・移転し、その跡地に成田市が「三里塚御料牧場記念館」を開館しました。

ジンギスカンのルーツについては、もともと牧畜と農耕を営んでいたこの牧場で、大正のはじめに町の功労者を招待してはジンギスカン料理でもてなしていたという記録が残っており、それが成田発祥説の根拠のひとつになっているようです。

この「三里塚御料牧場記念館」には、当時使っていたジンギスカンの鉄板や農機具、皇族専用の馬車などが展示してあり、とても見ごたえのある記念館となっています。

さらに、この記念館のある「三里塚記念公園」には、第二次世界大戦の時期に秘密裏に建造された皇族専用の防空壕や、かつて宮内庁の園遊会の会場に使われた建物など、貴重な展示物や建築物を見学することができます。

 

記念館に常駐されているスタッフがとても丁寧に説明してくれ、興味深い話をたくさん聞くことができます。

ジンギスカンのルーツを学んだところで、次は成田のジンギスカンが食べられる有名店をご紹介します。

「三里塚記念公園」

緬羊会館(閉店)

成田のジンギスカンといえば、このお店という「緬羊会館」。

70年弱の歴史があり、成田のジンギスカンの歴史を語るうえでは欠かせないお店です。

 

メディアにもたびたび取り上げられ、地元でもおいしいと評判の有名店だったのですが、残念ながら2020年3月に閉店してしまいました。

現在も建物は残っており、床が砂場だった様子もしっかり残っていました。

Mee Moo Boo

成田駅からほど近い場所にある焼肉屋さんです。

こちらのお店はその名の通り、羊も牛も豚も取り扱いがあり、さらに魚介系も楽しめます。

その中でもやはり外せないのはジンギスカン。

見慣れた丸い鉄鍋ではなく、長方形のジンギスカン鍋を使用しています。

調理はすべて店員さん任せのスタイル。

そのため、まずは味付けされた新鮮な羊肉と野菜が焼ける音とにおいを思う存分堪能することができます。

食欲が増してきたところで特製タレにつけていただきます。

しつこくない旨味のある脂とタレが絶妙に絡み合い、とてもおいしい!

臭みもほとんど感じません。

野菜もあるので量があるように感じますが、どんどん箸が進み、すぐに平らげてしまうおいしさです。

見た目も楽しめるラムチョップも人気です。

店内には大きなテーブルもあり、最大50人まで入ることができるようですので、グループでの利用もできます。

「Mee Moo Boo」

成田ひつじや

こちらも成田駅からすぐそば、成田山新勝寺へつながる参道沿いにあるお店です。

炭火を焚いた七輪の上に載せた鍋で焼くジンギスカンが人気で、こぢんまりとした店内でついついお酒も会話も弾みます。

メニューはラムメイン。

ラムチョップや漬け込みラムなど、色々な調理法や部位を楽しむことができます。

こちらのお店も焼きは店員さんがすべてやってくれ、食べごろを教えてくれます。

タレはMee Moo Booと比べると少し甘めの味付けで、やはりこちらも箸が止まりません。

こちらはスモークチーズとラムハツ。

お酒のおともになるラム料理が揃っているので、飽きることがありません。

ラムに合うお酒も用意してあり、ラム愛を感じるお店です。

「成田ひつじや」

成田のジンギスカンは歴史に思いを馳せながら楽しめる

成田国際空港や成田山新勝寺のイメージが強い成田は、あまりジンギスカンのイメージはないかもしれません。

 

しかし、実は歴史が深い成田とジンギスカン。

牧場のあった大正時代初期にはすでに、皇族や海外の貴賓も牧場でジンギスカン料理を食べることを楽しみにしていたということなので、もうジンギスカンの発祥は成田でいいと思います。

ジンギスカンのルーツに触れ、歴史を学んでからおいしいジンギスカン料理に舌鼓を打つこのプラン、けっこうおすすめです。

 

今回紹介したジンギスカン料理が食べられるお店はどちらも地元でも有名な人気店。

訪れる際は事前に予約をして行きましょう。

  2021/12/15