成田国際空港はただの飛行機の離着場ではありません。
航空関係以外のすごいところについてまとめてみました。
これを読んで成田国際空港に行けば、また違った視点で空港を見る事ができるはず。
日本の空の玄関口、成田国際空港。
日本最大の国際空港であり、年間の国際線旅客数も航空貨物量も日本一です。
ですが、実は成田空港のすごさはそれだけではありません。
空港でありながら色々な顔を持つ成田空港の、実はすごいところを厳選してお届けします。
日本で一番売上の多いショッピングセンター
成田国際空港は空港であると同時に、たくさんの免税店や飲食店が立ち並ぶショッピングセンターとしての機能も持ちます。
日本にはららぽーとやアウトレットパークなど、大型のショッピングセンターが各地にありますが、成田国際空港はそれらを超える売上高を誇っています。
その売上は1,000億円を超えるほど。
他のショッピングセンターで1,000億円の大台を突破するところはありません。
3つのターミナルの広い面積、外国人旅客数の多さ、高級ブランドを含めた300を超える店舗数などがその売上を支えているのかもしれませんね。
空港全体で数百台のガチャガチャ
成田国際空港をよく利用する方は目にする機会も多いかと思いますが、空港内には各所にたくさんのガチャガチャが設置されています。
その正確な台数は数えないと分からないものの、第1ターミナルだけで150台以上あるといいます。
3つのターミナルすべてにガチャガチャのコーナーはあるので、そのすべてを数えると400台弱くらいあるのかもしれません。
もともとは数年前に期間限定で設置していたものだったようですが、好評だったのでそのまま設置しているそうです。
その売り上げは、全国に設置しているガチャガチャ1台当たりの平均売上金額の3倍強ということなので、とても売れているということが分かります。
ちなみに、これほどの数があればこそ種類もたくさんあり、中には他の地域では売れないものが成田国際空では飛ぶように売れるという商品もあるようです。
外国人がちょっとしたお土産に利用することも多いことが影響しているのかもしれません。
トランジットの合間など、時間があればいくつあるのか数えてみたり、どんな内容があるのか見ているといい時間潰しになりそうです。
凄腕の鍵開け職人がいる
第1ターミナル地下にどんな鍵でも開けてしまうという空港内外で評判の鍵開け職人がいます。
その方のお名前は中村一登さん。
リアットという靴修理・バッグ修理のお店で、これまで8年間空港利用者の様々な悩みを解決してきたそうです。
小さいころから手先が器用だったという中村さん。
お店自体はスーツケースや靴の修理を受けるお店ですが、お客さんの要望にこたえる形で鍵開けも行うようになったそうです。
多い時には1日で15件、年間5,000件くらい鍵を開けることもあるとのことで、スーツケースはもちろん、空港内の施設の鍵開けなど、空港内外でその評判を聞いて依頼があるとのこと。
もちろんスーツケースや靴修理もプロの腕前。
テレビ出演の経験もあり、都内の修理店で手に負えなかった代物をお願いするために、評判を聞きつけてわざわざ成田まで来る方もいるようです。
無料のギャラリーがある
第1ターミナルの5階に「NAAアートギャラリー」というコーナーがあります。
ここでは絵画を中心に、写真や刺繍などアート作品が展示されています。
今回訪れた時に開催されていたのは、石毛一徳さんの「おしゃべりな静物2」。
作者の独特なセンスで、どこかくすっと笑える置物や絵画が並んでいました。
展示内容は定期的に変更され、個展をベースにコンテストで受賞した作品などが展示されることがあります。
空港で少し時間を持て余しているときに訪れるにはぴったりの場所です。
アニメの聖地の出発点である
日本のアニメは世界でも人気なものがたくさんあります。
アニメの聖地巡礼をするために日本へ訪れる外国人も少なくない中、有名アニメの舞台となった場所は、自治体を中心に観光客の呼び込みに力をいれています。
その流れもあり、毎年アニメツーリズム協会が「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」を選定しています。
成田国際空港はアニメツーリズムの特別な存在として「0番札所」に認定されており、特別な拠点となっています。
「0番札所」がある場所は第2ターミナル本館2階の「アニメデッキ」の中。
ここではアニメグッズや展示物が出迎えてくれ、アニメ好きならこの場所にいるだけでワクワクするような空間です。
カフェも併設されており、奥のテレビでアニメを見ながら休憩もできます。
まだまだある成田国際空港のすごいこと
今回は成田国際空港の航空関係以外のすごいところをいくつか紹介しましたが、これらはほんの一部です。
他にも日本一短い鉄道があったり、空港内で市場が開かれたりと、まだまだあまり知られていないすごいことがあります。
成田国際空港を旅行視点ではなくまた違った視点で見てみると、旅行がさらに面白くなるかもしれません。