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初心者でも楽しめる、知る人ぞ知る成田山公園の歩き方

成田山といえば新勝寺とその参道を思い浮かべる方が多いかと思います。
しかしそれらに引けをとらないほどの魅力があるのが、成田山新勝寺大本堂の奥にある成田山公園です。
なんと東京ドーム3.5個分ほどの広大な敷地を誇る、成田山公園の歩き方を紹介します。

成田山新勝寺大本堂の奥にある散策スポット

多くの方が周られる一般的な成田詣のイメージは、成田駅から続くにぎやかな参道を通り、新勝寺にお詣りするというものでしょう。
その先にある広大な公園に足を踏み入れたことはあるでしょうか。
そこには豊かな日本の四季や歴史を感じられ、癒しをも得られる空間が広がっているのです。

その敷地面積は16万5000m²ほど。
これは東京ドーム3.5個分が入る大きさといいます。
こんなに広いと、どこをどう歩けばいいか分からなくなる方もいるかと思います。
そこで今回は、成田山公園初心者に向けてのおすすめルートをご紹介します。

成田山公園は24時間開放、しかも無料


まずは基本情報から。
成田山公園は明治時代に造園され、滝や池、季節の花、句碑などたくさんのみどころのある広大な公園です。
これだけの面積や見どころがあるにも関わらず無料で散策することができます。

しかも24時間開放されており、時間を気にせずに楽しむことができます。
しかしながら夜は街灯設備などなく暗闇になるので、暗くなってから行くのはおすすめしません。

装備について


新勝寺の荘厳さとは打って変わって、公園内は豊かな自然が広がり、どこか落ち着くような雰囲気に包み込まれます。
自然に囲まれている分、夏場は特に虫が発生するので、虫刺されなどが気になる方は虫よけ対策をしましょう。

また、階段や坂の上り下りが多く足場が悪いところもあります。そのため、足腰の悪い方や、車いす、ベビーカーでの散策は難しそうです。
散策の際には、歩きやすい靴を履くこと、都内と比べると成田の気温は低いことがあるため、何か一枚羽織るものなどを持って行くことをおすすめします。

梅まつりと紅葉まつり

四季によって様々に表情を変える成田山公園ですが、その中でも特に見応えのある時期が、春の梅まつりと秋の紅葉まつりの期間です。

梅まつりは毎年2月中旬から3月上旬の数週間で、数百本の紅白の梅が咲き誇り、期間中の土日には演奏会などのイベントが開催されます。

紅葉まつりは毎年11月中旬から12月上旬の数週間で、こちらも数百本の秋の植物の紅葉を堪能することができ、土日には演奏会やお茶会が開催されます。

それぞれのまつりの期間や詳細はこちらをご覧ください。
いずれも期間中はたくさんの人で賑わいます。

成田山公園の歩き方

成田山公園は広すぎてどうまわったらいいか分からない、という成田山初心者向けにおすすめルートを紹介します。
みどころもたくさんあり、散策ルートも多岐に及ぶので、これから紹介するおすすめスポットをマイルストーンとしながらぐるりと一周めぐると効率的に楽しむことができるはずです。

モデルルートとして青線を引いてみました。よろしければご参考ください。

入り口


まずは入り口から。一番入りやすい入り口は新勝寺大本堂の横にある入り口だと思いますが、おすすめはそこではなく、大本堂の裏側に位置する入り口です。

こちらから入ることでみどころを効率的に巡ることができます。

大本堂の左奥にある、平和の大塔へ続くこちらの階段を登った先に成田山公園への入り口があります。

雄飛の滝


入り口付近から激しい水の音が聞こえてくると思います。かすかに響く沢の音や虫や鳥の泣き声など、自然を感じながら階段を降りると、右側に見えてくるのが雄飛の滝です。

この滝は栃木県那須塩原市にある同名の滝を模したものだそうです。
下の方に石段があり、近くまで行ってマイナスイオンを感じることができます。

西洋庭園・噴水


雄飛の滝を抜けて次に目指すのは西洋庭園と噴水です。

中央の噴水を囲んで花やベンチがあり、ほっと一息つくことができます。
梅まつりではここで演奏会が開かれます。

平和の大塔


西洋庭園の真上に見えるのが平和の大塔です。
この大塔の2階では迫力ある不動明王像を拝むことができます。外からはもちろん、1階にある入り口から中に入って階段を上り、至近距離でも不動明王像を拝むことができるので、ぜひ入ってみることをおすすめします。

その他、市川家や歌舞伎の歴史に関する展示や、ダライ・ラマから寄贈された曼荼羅なども見ることができます。

3つの池


成田山公園には菩薩の名前を付けた3つの池があります。
ルート通りに行くと文殊の池にたどり着くので、そのまま池沿いを歩いて次の目的地へ向かいます。

それぞれの池にはカモが浮かんでいたり、コイが優雅に泳いでいたりします。

書道美術館


成田山公園自体は無料ですが、こちらの書道美術館では入館料が必要です。
大人500円、高・大学生300円で、開館時間は9時から16時まで。月曜日が休館日です。

photo by 成田山書道美術館
歴史ある常設の展示物はもちろん、展覧会も定期的に開催されています。

特に中央ホールにある高さ13メートルの巨大な原拓は、圧巻のその姿を見るだけでも入館する価値があると思います。

また、書道美術館の横には水琴窟もあります。
竹筒に耳を寄せて、涼しげな音を楽しむことができます。

浮御堂


成田山公園のシンボルともいえる浮御堂。
龍智の池にあり、紅葉まつりではここで演奏会が開催されます。
趣のあるこの建造物と季節の花をセットで撮影できることから、人気のある撮影スポットのひとつです。

広い休憩エリア


浮御堂のある龍智の池から少し山を登ったところにある開けたエリアです(地図上では右下にあるトイレの左上にある丸いスペース)。
様々な種類の植物が周りを取り囲み、シーズンになるととても見応えのある場所となります。

トイレや休憩できる椅子などもあるので、一息つくにはもってこいの場所です。

石碑エリア


出口に向かって歩くと、道の両側にたくさんの石碑が立っていることが分かります。
これらは寄付をしてくれた人のために作られた石碑に加え、高浜虚子や松尾芭蕉など著名人の句碑もあります。

それぞれの石碑は経年劣化により読みづらかったりもしますが、作られた時代背景や作者の気持ちを想像しながら歩みを進めるのも楽しみ方のひとつです。

デートでも家族でも友人とでも


成田山公園は豊かな自然や文化的な遺産、たくさんの映えスポット、各種イベントに施設など、たくさんの楽しみ方がある公園です。

まさに老若男女が楽しめる公園で、デートでも家族連れでも友人同士でも誰と訪れても間違いない場所なので、ぜひ訪れてみてください。

  2022/11/01