成田といえば、成田山新勝寺を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、見どころは新勝寺だけではありません。成田には、訪れる方々をおもてなししようと活動している人達も沢山いるので、ぜひ彼らのことも知っていただきたいのです。
ここでは、そんな彼らを「ナリタノヒトビト」としてご紹介します!
今回のゲストは、漫画家・日暮えむさん。生まれ育った成田市北部の農村地域を舞台にしたウェブ漫画『ひぐらし日記』で書籍デビューも果たしています。日暮さんが感じる成田の魅力と、今後の活動について、詳しくお話を伺いました。
ー処女作として、どうして過去の日常といったカテゴリを選ばれたのでしょうか?ー
中学生で漫画家に憧れていたときは、恋愛漫画とか書いていたんですけど、やっぱりそれは全然自分には合わないなあと。
そうした時に、成田の普通に暮らしている人々だとか、7人家族で過ごした日々が私の中でキラキラキラキラ光っていて、その辺を漫画にして描いたらいいんじゃないかと思い始めました。
『ひぐらし日記』って題名はボワンとしてるんですけど、出会う先生とかお友達のこととか、何でも描けるかなと思って描いています。
ー利根川沿いの素敵なシーンがいろいろとありますが、成田空港周辺エリアで好きなスポットはありますか?ー
私の方の地元だと、もう本当にすぐそこに利根川が見えて、田園風景が広がっていて、その利根川の向こうには筑波山も見えるんですね。なので、その辺の風景もすごく広々としていて好きですね。
ー地元の風景は小さい頃からの見慣れた景色だと思います。しかしその価値に気づいたのは、都会で生活した経験があったからでしょうか?ー
中学、高校のときは東京に憧れていて、東京で一人暮らししたいっていうのがすごく夢で。大学にいったときに親に無理言って一人暮らしさせてもらったんですけど、その時もちろん一人暮らしも楽しかったけれども、たまに帰ってくると、本当に時間がゆっくり流れてるなと思って。
会社員になってからも東京で一人暮らししていたんですけど、その時バブルだったこともあって会社自体もすごく忙しくて、ワサワサワサワサしていて。電話は鳴り響いてるし、時間もあと何分で宅急便が集荷にくるからすぐにやらなきゃとか、とにかくワサワサワサワサしていて。そんな中でたまにお盆とか実家に帰ると、本当に田園風景が心癒されるというか。東京で暮らしてみて初めて田舎の良さっていうんですかね、わかったんだと思います。
ーまだ成田を知らないみなさんに、このエリアをどう楽しんで(感じて)いただきたいですか?ー
最近は参道にも新しいお店がたくさんできていますし、空港のほうに行っても楽しいですよね。飛行機の見えるさくらの山公園とか、ちょっと足を伸ばせばゆめ牧場とかもあって、成田はすごく楽しいので、いい思い出を作ってほしいなと思います。
ーイチオシのスポットはどこですか?ー
やっぱり成田山ですかね。今は成田山から歩いていけるぐらいの距離のところに住んでるんですけど、成田山も大好きで。
この間ラジオ成田さんでもお話ししたんですけど、なんかちょっと気持ちがこう、疲れていたり、クサクサしているような時でも、成田山の急な階段を上がって、パーッと開けた本堂の前に立つと、本当にエネルギーを感じるというか、気分が清々として。やっぱりそういう成田山からのパワーをもらってるなと思って。身体の悪いところにつけると治るという、煙を浴びたりね。なので、なんでもないときでも1人で成田山にちょっと行ってきたりしてます。
本堂にお参りして、その後成田山公園に行っても良いですよね。すごく広くて、四季折々楽しめるじゃないですか。なので、お参りした後は是非。広い池もあるし、森林浴みたいなこともできるし、春は藤棚が見事だし。四季折々の成田山公園も楽しんでほしいです。
ーこれから未来に向けてどう行動していかれるご予定ですか? 漫画家としての活動を続けられる予定ですか?ー
はい、まだまだ描きたいことがたくさんあるのと、自分がいま成田で過ごしてるところにまで至ってないのでその辺の様子とかも描いていきたいです。
ー最後に、みなさんにメッセージをお願いします。ー
いまSNSで全国の皆さんと繋がれるので、『ひぐらし日記』で描いた成田の様子と比較して自分の土地ではこういう風習があったとか、そういった情報をぜひDMやコメントなどでいただけると嬉しいです。私も励みになるので、読者さんとも交流していきたいなと思っています。
ラジオ成田にて、スペシャルゲストとして日暮えむさんが出演された回はこちら