国際空港有する成田ではありますが、まさか市内に本物の「タイ」が存在するとは、ご存知でしたでしょうか。
ワットパクナム日本別院は、在日タイ人の精神的な拠り所としての役割を果たし、仏教とタイ文化を広めるために設立された日本で最初のタイ寺院です。
そこはまさに、本物のタイ。異国情緒たっぷりのその魅力をご案内いたします。
こんなところにタイ寺院!?
まずはその驚きの立地からご案内します。
成田駅からは車で約30分。バスでも近づくことは可能ですが、最寄りのバス停から徒歩約4kmあるので、おすすめできません。
ここです!成田空港からは車で約20分となります。地図で見てもよくわかるかと思いますが、周囲には畑しかありません。そんなところにポツンと、そしてとても華美絢爛なタイ寺院の建物が建っているんです。
看板はこちら。このフォント感がすでに異国情緒を醸し出しています。
本当にここは成田なの?圧倒的インパクトの寺院
そして到着するとすぐに見えるのは、ど迫力の寺院!
日本らしからぬ配色の施された色彩、そして圧倒的な存在感に、自分が成田にいることを忘れてしまいそうになります。
これだけ見れば、もう完全にタイですよね。でも、それだけではありません。内観も驚きの連続です。
神々しさあふれる、本物のタイの空気に包まれます。
赤と金の色彩、ここまでゴージャスな空間は、なかなか日本ではお目にかかれないです。終始圧倒されっぱなし。
寺院の敷地内には日本語はほとんどなく、すべての看板などがタイ語で書かれているのも、異国情緒を加速させます。日本にいるはずなのに、海外旅行に行った時のあのドキドキ感を味わうことができるなんて。
ワットパクナム日本別院には僧侶もいて、「タンブン」と呼ばれるお供物をすることも可能です。興味のある方はぜひ挑戦してみてください!
ワットパクナムと日本別院の歴史を紐解く
▲イベント時には僧侶が多数集まることも
ワットパクナムはタイ・バンコクに本院があり、1824年~51年の間に設立されたそうです。2021年にはバンコクのあちこちから見ることができるくらい巨大な、69mの黄金の仏像が建立されました。寺院内部はアートのような仏陀の生涯図があり、SNS映えをすると日本人旅行者にとっても人気の高いスポットとなっています。タイ人にとってもワットパクナムは有名で人気の高い寺院です。
そんなワットパクナムが日本にタイの寺院を建てようと、1996年に成田に土地を購入。1997年に建物を修復し、5人の僧が入りました。そして2005年には本堂竣工式が執り行われ、在東京タイ王国大使、106名のタイ人僧侶、タイと日本から3,000名以上のタイ人が参加する一大イベントとなったそうです。
まずはイベントから参加してみるのがおすすめ!無料です!
ワットパクナム日本別院では、ソンクラーン祭り(4月)、ロイクラトン祭り(10月~11月)など、タイ人と日本人が約1万人集まる大きなイベントが開催されています。
イベント時には敷地内に屋台が30~60店ほど並び、タイ料理等がなんと無料で提供されます!無料の理由は、無料で提供することでお客さんがたくさん訪れるきっかけとなり、お供物が増える等でお寺に貢献でき、結果として出店者の功徳が積めると考えられているから。ですので、無料をきっかけに私たち観光客が訪れるのは大歓迎なんです!
このような寄付を受け付けている場合もありますので、ぜひ見つけたら寄付してみてくださいね。こちらは、日本別院に浴室を作るために募られたものです。
各種イベントの開催日時は年によって異なりますので、詳しくはホームページなどでご確認ください。
ワットパクナム日本別院
訪れる場合はタクシーまたはレンタカーがおすすめです。タクシーの場合、成田駅から約30分(約7,000円)です。